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【甦るラグビーW杯】「この1試合だけで日本開催で良かったと…」 W杯V英名将が感銘を受けた日本戦とは

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、英紙「デイリーメール」の記者、識者の5人が大会を振り返った座談会を再度紹介。「お気に入りの試合」「ベストトライ」「トッププレーヤー」などを語り、日本にまつわる話題が続々と挙がった。

ラグビー日本代表【写真:Getty Images】
ラグビー日本代表【写真:Getty Images】

新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、英紙「デイリーメール」の記者、識者の5人が大会を振り返った座談会を再度紹介。「お気に入りの試合」「ベストトライ」「トッププレーヤー」などを語り、日本にまつわる話題が続々と挙がった。

「お気に入りの試合」の項目で日本戦を推したのは2人もいた。1次リーグ最終戦のスコットランド戦だ。台風19号の直撃で開催が危ぶまれながら実現にこぎつけた一戦。ニック・サイモン記者は「熱量が高く、感動的だった。ボランティアは台風が通過した後の数時間後にスタジアムに駆け付け、清掃活動を行い、試合を実現させた」と尽力を称賛した。

 試合はティア2の日本が格上のスコットランドに28-21で勝利。史上初の8強進出を決めた。「今大会で最も小柄な部類に入る日本代表だったが、持ち前のスピードは体格差をカバーでき、上回れることを証明した」と番狂わせが起こりにくいといわれるラグビーで日本が示した価値を称えた。

 03年大会でイングランドを率いてW杯初優勝に導いたウッドワードヘッドコーチ(HC)も日本―スコットランド戦を選出。「これは台風が直撃した後に開催されたことすら驚きだったが、繰り広げられたラグビーは輝かしく歴史的な試合となった」とした上で「この1試合だけでW杯を日本で開催して良かったと思えるような試合だった」とまで言い切った。

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