【甦るラグビーW杯】BBC特派員が感銘受けた「日本の慣習」 日本文化は「我々に多くのこと教えてくれる」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は英公共放送「BBC」が「日本大会で我々が愛した事」と特集した内容を紹介する。
新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は英公共放送「BBC」が「日本大会で我々が愛した事」と特集した内容を紹介する。
観衆へのお辞儀、ロッカールームやスタンドのゴミ拾いなど、参加チームやファンが日本文化を実践し、大きな話題を呼んだアジア初のワールドカップ。特派員として日本で取材活動を続けたBBCスポーツのベッキー・グレイ記者はこの大会で最も魅了された部分について「リスペクト」を挙げていた。
「日本文化は尊敬という部分について我々に多くのことを教えてくれる。電車では乗車中に携帯電話を使わないよう旅客に想起させるサインが目立ち、試合当日にはファンに他の旅客に不快な思いをさせないように英語で伝えてくれる」
交通機関で他者に対する思いやりの作法を実感したというグレイ記者。選手も日本の美徳を体現していた。
「他者を尊敬するという崇高な価値観はピッチ上にも反映されている。チームは試合後もピッチを一回りし、スタジアムの全てのサイドでお辞儀をする。これは感謝を示す時の日本の慣習なのだ」