【甦るラグビーW杯】台風の日本戦開催に感銘、英記者が感動コラム「日本のおもてなしは想像の先にあった」
「しかし、彼らの『おもてなし』は皆の想像より、さらに数段階先にあった」―
「しかし、彼らの『おもてなし』は皆の想像より、さらに数段階先にあった。多くの人々が試合前の数日間、誤解していたのはそのためかもしれない」と言及。「日本が(過去に)負けたことしかないスコットランドと対峙するより引き分けを得るため、この試合を中止したがっていると感じたこともそのためかもしれない。スコットランドを妨害する大いなる策略と示唆する者すらいた」と、日本が戦わずして勝ち抜く戦略を立てているという疑念の声に触れた。
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その上で「スコットランド協会の最高責任者、マーク・ドッドソン氏も完全に誤解していた」とも記した。同氏が中止になった場合は法的措置を取ると試合前に示唆し、激怒していたことに触れ、記事では「これは、ここで起きていることや、日本人の心情、彼らがこの試合をプレーし勝利することについてどれほどの覚悟をしていたのかについての恥ずかしいほど気の荒い勘違いだった」と言及。他の海外ファンと同様に日本人の心を正しく理解していなかったと指摘した。
それほど、死力を尽くした開催準備に受けた感銘は大きかったようだ。黙祷の後の国歌斉唱でファンが一つとなって歌い、強力な後押しを受けた日本は相手の脅威になったと紹介。そうして始まった試合について「前半の日本は、日曜に戦う南アフリカを含む、どの大会参加チームも断ち切れるような30分の獰猛で集中したラグビーの魔法を解き放った」「スコットランドも展開の早い試合をプレーしたが、より調子を上げ、鋭く、素早いチームに凌駕され、完全に圧倒された」と絶賛した。
「今なら何だって可能と誰もが信じているかのような日本のファンたちに対して、日曜夜の出来事の後で誰が違うと言えようか」
記事では粋な表現で締めくくられている。常に相手を思いやる「おもてなし」の精神は、どんな困難な状況にあっても変わらない。その裏にある「反骨精神」に心を打たれた様子のブル記者。このコラムはネット上で日本のファンでも大きな話題になっており、日本人の価値を再び、考えるきっかけとなっていた。
(THE ANSWER編集部)