「日本人は最後まで戦うでしょう」 東京五輪、開催可否の議論に名将エディー氏が持論
新型コロナウイルスの感染拡大で開催への懸念が高まっている東京五輪。世界的な流行は収束の気配をみせず、中止や、延期の議論が起こる中で、JOCの理事からも延期案が浮上するなどしている。混迷の度合が増す中で、日本をよく知る世界的名将が持論を展開している。
日本をよく知るエディー氏が日本人の国民性に言及
新型コロナウイルスの感染拡大で開催への懸念が高まっている東京五輪。世界的な流行は収束の気配をみせず、中止や、延期の議論が起こる中で、JOCの理事からも延期案が浮上するなどしている。混迷の度合が増す中で、日本をよく知る世界的名将が持論を展開している。
ラグビー、前日本代表ヘッドコーチ(HC)で現イングランド代表HC、エディー・ジョーンズ氏の見解を伝えているのは、豪紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」だった。「エディー・ジョーンズ氏、東京五輪の開催延期が発表されないことへの見解を語る」と見出しを打って、“エディーの考え”を紹介している。
エディー氏の発言は、JOC山口香理事が五輪延期について言及した後に語ったものだという。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中でも、五輪開催に向けた決意の裏には、強い責任感と国としての誇りがあるとみているようだ。
エディー氏は「日本人は強い決意を持つ民族で、それが社会を動かす原動力となっています。また、これまで第二次世界大戦後、阪神淡路大震災、東日本大震災と厳しい時代を生き抜いてきました。日本人は打たれ強く、一度仕事を与えられると完了するまであらゆることをします。これが日本社会の一部となっているのです。日本人は義理堅く、正直で、仕事をやり遂げるという意志を持つ人たちなのです」とまず日本人の国民性について言及している。
自身も日本にルーツを持ち、妻は日本人。指導者としてのキャリアも日本でスタートさせた。日本のことをよく知るエディー氏は開催すべきかどうかには言及していないが、「責任を果たす」という日本人の考えは簡単に変わらないとみている。