羽生結弦、プログラム変更の舞台裏 恩師が告白「ユヅルに『戻そうか?』と言うと…」
「彼は“新たに自分自身を発明するマスター”です」
一方で「SEIMEI」に戻したフリーについても「似たようなものでした。単純にそれ(昔のフリー)は彼により適している」と説明した。すると「それ以上、何がありますか? 私は知りません、誰も知りません。ユヅルのプランに何があるかは……次のオリンピック? さらに次の世界選手権? ユヅルは周りの人とプランを語り合いません。それは今、それほど重要ではないのでしょう」とも語り、羽生の人間性に触れた。
「もし彼が競技を続け、我々に共同の仕事がこの先にあるのなら、新しいプログラム、新しい成長のベクトルがあるでしょう」と話したオーサー氏。「彼は“新たに自分自身を発明するマスター”です。すべての彼のプログラムを思い出してください。いつも新しい方向性、新しい視界がありました。彼は新しい何かをする準備ができています」とも語り、羽生が常に挑戦を求める人間であることを力説。今回のプログラム変更も決して“守りではない”と伝えたかったのかもしれない。
世界選手権ではネイサン・チェン(米国)とハイレベルなバトルが繰り広げられることが予想される。慣れ親しんだ2つのプログラムで王者に輝くことはできるのか。注目の戦いは日に日に迫っている。
(THE ANSWER編集部)