桃田賢斗「金メダルを獲りにいく」 会見で語った五輪への思い「今は練習がすごく楽しい」
試合復帰は5、6月頃か 短い調整期間には不安も「恩返しをしたい気持ち強い」
試合の復帰については、状況を見て関係者と相談して決めていくという。桃田は、男子シングルスの世界ランク1位で東京五輪の金メダル候補。しかし、順調に回復しても5、6月頃の復帰が妥当。五輪までの調整期間は短くなった。
それでも桃田は「今まで、東京五輪は目の前の試合の延長線上にある大会と思っていましたが、いろいろな方に応援をしてもらって、激励の言葉をもらい、今は本当に金メダルを狙っていきたい」と話した上で「正直、この時期に試合に出られないのは、すごく致命的。もしかしたら、前みたいにプレーすることはできないかもしれないし、今は分からない状態。そういった中でも期待して下さっている方がたくさんいて、すごくありがたい言葉をかけていただきました。恩返しをしたい気持ちがすごく強く、今後のバドミントン界のためにも、誰もが注目する大会で結果を残して、いろいろなことを伝えられる選手になれれば良いと思い、金メダルを獲りに行くと言いました」と不安を乗り越えて金メダルに挑む決意を示した。
不運な事故により、突如、金メダルロードに大きな障壁が立ったが、多くの後押しを受けて前に進む桃田は、さらに強い意思で、東京五輪の金メダルへ突き進む。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)