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揺れた大会開催の裏側 代表選考との板挟みだった陸連の難題「選考期間の限界だった」

主催財団は開催可能と判断「必要な感染症対策を講じれば可能」

 主催財団からはどのような経緯で日本陸連に大会開催を伝えたのか。同財団の大森文秋事務局長はレース後の会見で明かした。

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「エリートの部は必要な感染症対策を講じた上で開催可能と判断した。マラソン財団が決定会議で開催する、しないを内部で決定する。感染症の影響から一般ランナーの参加を取りやめると判断するに至り、東京都、日本陸連にこういう判断に至ったと申請し、ご了解いただいたというプロセスです。五輪の関係だが、3月1日の時点で一般とエリートを同時開催するというのは、一般ランナーは非常に影響が大きいということで万全な対策が取り切れないと判断した」

 開催の決定権は財団にあるが、陸連に影響力が全くないわけではない。大会を中止とし、MGC3位の大迫をそのまま代表にすれば、逆転を目指した選手の努力が水の泡になる。だが、先延ばしにはできない。異例の規模縮小で開催となり、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「レースを開催させて頂いたことに感謝申し上げます。出られなかった一般ランナーのためにも選手たちはしっかり走ってくれた」と言葉を並べた。

 8日はびわ湖毎日で男子が、名古屋ウィメンズで女子がMGC第3戦を控える。ともに沿道の自粛要請が出ている最終決戦。無事に終えることを祈るばかりだ。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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