孫楊処分 因縁の豪選手を英雄ソープが擁護「水泳界がもっと良い対応すべきだった」
競泳男子の五輪金メダリストの孫楊(中国)は28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)からドーピング違反で8年間の資格停止処分を科された。スポーツ界を驚かせた裁定を受け、米メディア「ワールドスイミングマガジン」は各国のライバル選手らの反応を紹介しているが、五輪金メダル5つを持つ英雄イアン・ソープ氏(オーストラリア)は、孫楊のドーピング疑惑に抗議してきた母国のマック・ホートンについて「水泳界はもっと優れた対応を最初からすべきだった」と擁護している。
リオ五輪で「薬物違反者」発言のホートンに「間違いなく支持する」
競泳男子の五輪金メダリストの孫楊(中国)は28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)からドーピング違反で8年間の資格停止処分を科された。スポーツ界を驚かせた裁定を受け、米メディア「ワールドスイミングマガジン」は各国のライバル選手らの反応を紹介しているが、五輪金メダル5つを持つ英雄イアン・ソープ氏(オーストラリア)は、孫楊のドーピング疑惑に抗議してきた母国のマック・ホートンについて「水泳界はもっと優れた対応を最初からすべきだった」と擁護している。
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孫楊のドーピング疑惑を巡って注目されてきた一人が、リオデジャネイロ五輪400メートル自由形金メダリストのホートンだった。リオ五輪当時、孫楊について「薬物違反者」と発言。昨夏の世界水泳(韓国)で400メートル自由形で孫楊に敗れ、2位になった表彰式では登壇することを拒否し、FINAから警告処分を受けても、抗議の意志を明確にしてきた。
そんな中、孫楊が8年間の資格停止処分を課されたことを受け、記事ではライバル選手らのコメントを紹介。その中で、ソープ氏の声明についても紹介している。
「間違いなくマック(・ホートン)の五輪でのスタンスを支持する」とし、その上で「そもそも、マックが表彰台で立ち上がらなければいけないような状況が起きないように、水泳界はもっと優れた対応を最初からするべきだった」と世界水泳の行動を含めて擁護。これまで毅然とした処分を与えてこなかった水泳界の対応について、意見を述べていた。
また、記事ではオーストラリアスポーツアンチドーピング機関(ASADA)の声明も紹介。「ASADAはアンチドーピングシステムへの信頼を取り戻したCASの決断を歓迎する。我々は、自国のアスリートを最高基準に保ち、その基準が国際的にも支持されることを期待する」とCANの裁定を支持したという。
ホートンが長年に渡り、プール内外で“バトル”を繰り広げてきた孫楊に下った裁定なだけに、オーストラリア水泳界でも高い関心をもって見つめているようだ。
(THE ANSWER編集部)