原田海、有言実行の初優勝 窮地の決勝で「気持ち切り替えられた」、目指すは東京五輪
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは9日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝、決勝が行われた。男子は原田海(日新火災)が初優勝を、女子は伊藤ふたば(TEAM au)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。原田は予選落ちした前回大会の雪辱を期した舞台で栄冠をつかんだ。
東京五輪新種目・スポーツクライミング、ボルダリングの日本一決定戦
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは9日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝、決勝が行われた。男子は原田海(日新火災)が初優勝を、女子は伊藤ふたば(TEAM au)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。原田は予選落ちした前回大会の雪辱を期した舞台で栄冠をつかんだ。
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窮地でスイッチが入った。複数のコースを完登できた数で争うボルダリング。決勝で最初の課題は6人中4人が完登する中、クリアできずにつまずいた。だが「『やばい』と思ってスイッチを入れられた感じ」と気持ちを切り替えた。2課題目は1回目のトライで完登。原田以外は誰も完登できなかった難コースで息を吹き返した。
最後は完登すれば優勝という4つ目の課題を見事に登り切った。五輪内定の楢崎智亜(TEAM au)を抑えての日本一。「始まる前から優勝を狙っているといっていたので、有言実行できてうれしいです」と胸を張った。
2018年に世界選手権で優勝するなど早くから実力を見せていた原田だが、昨年のジャパンカップは予選落ち。「昨シーズンが終わった後、技術面より実戦的な面で、大会で力を発揮するのが足りてないと思った」と分析していた。シーズン開幕に向け、大会と同じベルトコンベア方式での練習も多く取り入れ、実戦感覚を養って栄冠をつかんだ。
目指すは東京五輪代表。代表選考は続いているが、今後の大会に向けても「同じくらいの気持ちで臨むつもり」と闘志を燃やした。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)