原田海、最強柔道家のメンタリティ学び好発進 全完登で予選1位「ほぼパーフェクト」
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは8日、東京・駒沢屋内球技場で開幕し、原田海(日新火災)が1位で予選を通過した。男子は61人、女子は47人が出場し、上位20人が準決勝に進出。9日は準決勝と決勝が行われ、原田はジャパンカップ初優勝を狙う。
昨年末にグアムで柔道・大野将平らと合同合宿、オンオフ切り替え学ぶ
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは8日、東京・駒沢屋内球技場で開幕し、原田海(日新火災)が1位で予選を通過した。男子は61人、女子は47人が出場し、上位20人が準決勝に進出。9日は準決勝と決勝が行われ、原田はジャパンカップ初優勝を狙う。
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自画自賛の出来だった。複数のコースを完登できた数で争うボルダリング。原田は5つの課題中、4つの課題を一発クリア。残る1つも2回目のトライで決め、全コースを攻略して1位通過を決めた。「ほぼパーフェクトに近い登りができたかなと思う。正直、登る前にムーブが浮かんでたわけではなく『とりあえずやってみよう』という感じでトライして、できたので、逆にムーブを決めつけずにトライしたことがよかったのかなと思う」と好調の滑り出しを分析した。
日本柔道界のエースから、メンタリティを学んできた。昨年末、リオ五輪金メダリストの柔道・大野将平らとのグアム合宿に参加。「大野さんは試合だとすごい集中しているという感じ。普段からそういう感じなのかというと、違う。切り替えがはっきりしていた。トップ選手がそういう感じなんだというのは確認できた」。圧倒的強さの一因には、オンオフの切り替えがあったと実感した。
前回大会はまさかの予選落ち。試合に臨む精神面を考え直した。「冬の間、2~3か月大会がない中で、どうしても大会の感覚を忘れると去年みたいに失敗しちゃうなと思ったので」。練習は大会と同じベルトコンベア形式でトレーニングを続け、試合感覚を研ぎ澄ませてきた。昨年10月のANOCワールドビーチゲームズでは優勝。最強柔道家から学んだメンタリティも武器に加え、好成績を残し続ける。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)