【陸上】“世界最速男”ボルト、ドーピング問題に心痛も「ルールはルール」
追放処分は「クリーンなスポーツを求めるという強いメッセージに」
「もしあなたがカンニングしたり、ルールにそむいたりしたらどうなるか、という教訓となった。僕たちは神妙な気持ちにならざるを得ない。この追放処分は多くの人々の心に恐怖を与えるし、僕たちが真剣にクリーンなスポーツを求めるという強いメッセージとなった」
そう語ったというボルトは北京五輪でチームメートだった選手にドーピング反応が出たことも残念がっているという。6月に400メートルリレーでジャマイカ代表としてともに走ったネスタ・カーターからも再検査によって禁止薬物の陽性反応が出て、金メダルはく奪の可能性もささやかれていることについて、ボルトは記事の中で「とてもがっくりしているが、ルールはルールだ」とコメントしている。
スポーツの祭典を前にしてドーピング問題が陸上界に大きな影を落としているが、“稲妻”とも称されるボルトの走りは、暗いムードを一掃することになるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images