コービー死去前日、20分の電話の最後に…米記者の感動コラム「なぜ彼は逝ったのか」
20分の電話取材、最後にコービーが伝えたこととは…
取材時間は20分。しかし、旧知の仲にあるコービーはプラシュク記者が持っていた印象とは違ったという。
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「尖っていたあの頃のコービーではなくなっていた。手を広げているようだった。彼はレブロンのことを受け入れていた。レイカーズファンに諭すように話していた。偉大なことは共有しないと意味をなさない、と。電話を開始して5分後には、彼の伝えたいメッセージがはっきりしてきた。マンバの鋼のような目は柔らかくなり、包容力のある忍耐と愛を見せる町の偉大なリーダーになっているようだった」
プラシュク記者はコービーの異名「ブラックマンバ(毒蛇)」になぞらえ、電話の先の様子を表現。若かりし頃、味方にパスを出すことさえ惜しむほど、勝利に飢えていた血気盛んだった時代とは違う。引退からしばらくたったコービーは丸くなり、寛大な人間になっていたという。
レイカーズ一筋20年のコービー。ロサンゼルスの町でスーパースターへの階段を駆け上がり、ファンに熱狂、夢をあたえ続けていた。しかし、プラシュク記者との会話でコービーはこう言い残して電話を切ったという。
「この町を見ながら、一緒に成長したことは素晴らしいことだった。僕は凄く感謝の気持ちがある。僕はこの町にしてもらったことに対して、まだ何一つ返していないんだ」
これが最後の言葉となった。約20年、どんな時も「コービー・ブライアント」を伝えてきた名物コラムニスト。しっかりと届けた“最後の姿”が反響を呼んでいる。
(THE ANSWER編集部)