井上尚弥のドネア戦“幻のKO劇”を指摘 ダウン後の審判にリング誌「理解不能なこと」
ダウンしたドネアは「長いカウントの利益を享受した」
だが、その後に波紋を呼ぶシーンがあった。「痛みが走った。ドネアは膝をつく前に少しジョギングした。彼はレフェリーのルイジ・ボスカレッリに助けられた。彼(レフェリー)は理解不能なことにイノウエのフィニッシュの試みを妨害したのだ」
追撃を狙う井上とダメージに耐えるドネアの間に体を入れたボスカレッリ氏の判断に対し、記事では疑問符を付けている。そして「リングサイドとテレビから、ドネアは長いカウントの利益を享受したように見えた」と指摘している。
“幻の10カウント”に助けられた格好となったドネアだが、5階級王者の意地を最後まで見せつけた。判定決着となったが、世界中のファンに感動を与えた死闘。「リングサイドにいられたことは栄誉だった。人生で生で見た最高のファイトだった」。グレイ記者は最後に名勝負を演じた2人のチャンプに最敬礼を送っていた。
(THE ANSWER編集部)