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日本フィギュア界に「19位以上」の歴史的な一歩 ゆなすみ初五輪、男泣きに見た曇りなき未来

森口の男泣き「僕たちはこんなところじゃ終われない」

 ミラノで記録した59.62点は、単純比較できないが結成7か月で出場した23年12月の全日本選手権の56.07点とそこまで差はない。ただ当時の全日本ではハイタッチで笑顔を見せ、今回は悔し涙。2年ちょっとの間に、このペアがすさまじいスピードで成長してきた証しでもある。

 演技後の中継インタビュー。いつも隣の長岡を温かく包みこむ、優しく頼もしい森口が男泣きした。

「僕たちはこんなところじゃ終われないぞっていうのを、これから見せていけたら」

 声を震わせながらの決意表明。パートナーの長岡いわく、関西人らしいユーモアと研究熱心な一面を持ち合わせる男。長岡も、森口に言わせれば「すごくストイック」。同じ目標に、変わらない熱量で滑ってこられた。

 昨年11月のNHK杯。サラ・コンティ、ニッコロ・マチー組(イタリア)は“ゆなすみ”について「我々には聞こえないくらいの早さで上達していた。一緒にいるのがたまに怖いと思うくらい」と絶賛。「彼らこそ未来を体現していると思う」とまで言った。簡単に「この悔しさは4年後」と言えるものではないが、19位という数字が未来を曇らせることはない。

 結果は望んだものではなくても、大舞台での経験は心をプラスに揺さぶった。「強い気持ちで、これからも2人で頑張っていくので、これからもよろしくお願いしますって伝えたいです。すべての皆さんが本当にもう大好きです!」。森口はあふれ出る感謝をカメラにぶつけた。

 リンクを所狭しとスピード感満点に滑走し、ダイナミックなリフトも世界的に評価が高い。イタリアから持ち帰るものは、順位や数字以上の財産になる。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)



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