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8年前から何も変わらないモーグル堀島行真の人柄 転倒しても忘れないお礼…真面目で、実直で、負けず嫌いな素顔

フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(トヨタ自動車)がミラノ・コルティナ五輪で輝いた。五輪新種目のデュアルモーグルでは銀メダル。2大会連続の銅メダルとなったモーグルでは、第2エアで大技「コーク1440」(斜め軸に4回転)を選択し、自らのスタイルを貫いた。

ミラノ・コルティナ五輪で2つのメダルを獲得した堀島行真【写真:ロイター】
ミラノ・コルティナ五輪で2つのメダルを獲得した堀島行真【写真:ロイター】

デュアルモーグルで銀、モーグルで銅…飾らない素顔

 フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(トヨタ自動車)がミラノ・コルティナ五輪で輝いた。五輪新種目のデュアルモーグルでは銀メダル。2大会連続の銅メダルとなったモーグルでは、第2エアで大技「コーク1440」(斜め軸に4回転)を選択し、自らのスタイルを貫いた。

 そのモーグルでは大技を決めながらも、金メダルには届かず、一部ファンからはSNSで採点を疑問視する声も上がった。それは堀島のランがファンを魅了した証拠でもあった。

 堀島は中継局のインタビューで言った。「今日、これまですごく順調にきていた。85点の予選の滑りで、そのままいければというところもあったけど、おそらく少しジャッジの様子が辛くなってきて、大きな点数が見られない傾向に最後あった。そういう中で(決勝2回目に)5位通過で追い込まれていたところはあるかな」と受け止めた。今度は堀島の人間性を称えるコメントがSNSに相次いだ。

 振り返れば、8年前――。2018年平昌五輪でも人柄がにじむ場面があった。

 堀島は決勝で転倒して11位だった。前年の世界選手権で2冠を達成し、メダル候補に挙げられたが、大舞台は甘くなかった。一方、同学年の原大智(現在は競輪選手)が下馬評を覆す躍動で銅メダルに輝いていた。勝負の世界で明暗が分かれた。

 メダリスト会見が終了後、記者は会場の雪山で堀島とばったり会った。ただ、その距離は10メートルあった。大会に懸けてきた堀島の心情を考えれば、簡単に声はかけられない。正直、何と声をかけていいのか分からなかった。すると、堀島の方から小走りで記者のもとに近づいてきた。

「ありがとうございました」

 そう言うと、堀島は頭を深々と下げた。結果の悔しさは計り知れない。瞳は赤く潤んでいた。それでも気丈に、言葉は強かった。まだ堀島は当時20歳、大学2年生だった。

 真面目で、実直で、何より負けず嫌い。それゆえともいえる重圧と向き合った。そして乗り越えてきた。

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