冬季五輪で「最速のスピード競技」は何? 世界記録254キロ、死亡事故で採用見送られた種目も
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第5回は「冬季五輪のスピード競技」について。

連載「オリンピック・トリビア」第5回
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第5回は「冬季五輪のスピード競技」について。
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Q.冬季大会はスピード競技が多いけど、最速は何?
A.アルペンスキーの滑降だけど、そりはもっと速い
【解説】
抵抗の少ない雪や氷で行われる冬季競技は、夏季競技よりもスピードが出るのが普通です。陸上100メートルの最高速度は37キロほどですが、スピードスケート500メートルでは60キロと言われています。さらに速いのはスキー競技。中でも「高速系」と言われる滑降(ダウンヒル)の速さはケタ違いです。
今大会男子会場の「ステルヴィオ」が世界でも屈指の難コースとして知られています。最大斜度は65パーセントで、時速は150キロにも達します。女子は会場が違いますが、8日の競技中に転倒して緊急搬送されたリンゼイ・ボン(米国)は100キロを超えて滑る中での事故だったとされています。
さらに速いのは、スピードだけで争う「スピードスキー」という競技。ほぼ直滑降で、設定された100メートル区間の速度を競うというもの。空気抵抗を極限まで減らした特殊スーツに専用のスキーで、254.958キロが世界記録です。1992年アルベールビル大会で公開種目として採用されましたが、練習中に死亡事故が発生。五輪での採用は見送られたままです。
スキー以外で速いのは「そり」競技。中でもボブスレーは最高速度が150キロを超えます。スケルトンは130キロと言われていますが、顔面が氷面から30センチほどしかないため体感速度は300キロ以上にもなるそうです。
もう1つ、冬季大会で速いのはアイスホッケーのパックのスピード。参加するNHLのトップ選手のスラップショットは時速180キロ近くになります。ドジャース大谷翔平のストレート以上の速さで硬質ゴムのパックが飛んでくるのですから、GKもあれだけの完全装備が必要になるわけです。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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