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2023年度J-STARプロジェクト参加者募集 オリンピック競技はデジタル応募で誰でも簡単に挑戦可能

オリンピック・パラリンピックを目指す未来のトップアスリートを発掘する取り組みが「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」だ。2017年度よりスポーツ庁、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPSA/JPC)が中央競技団体と連携・実施しているタレント発掘プロジェクトで、自分に合った競技や新たな可能性に出会える場でもある。

中央競技団体が未来のトップアスリートを発掘する「J-STARプロジェクト」

 2021年に開催された東京オリンピック。日本代表選手団は金27個を含む過去最多の計58個のメダルを獲得する活躍を見せ、列島を熱狂と歓喜の渦に包み込んだ。お家芸とも言える柔道から新競技のスケートボードまで、様々な競技のアスリートたちが世界の舞台で躍動する姿を見て、「いつか自分もあの舞台に立ってみたい」と目を輝かせた子どもたちも多かったことだろう。

 そんなオリンピック・パラリンピックを目指す未来のトップアスリートを発掘する取り組みが「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」だ。2017年度よりスポーツ庁、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPSA/JPC)が中央競技団体と連携・実施しているタレント発掘プロジェクトで、自分に合った競技や新たな可能性に出会える場でもある。

オリンピック競技のスカウト希望者は「APS」にアスリート登録するだけ

 今年度も参加希望者を募集しているが、オリンピック競技では新たにJSCが開発した「アスリートパスウェイシステム(APS)」の「スカウト機能」を活用したタレント発掘を開始(募集締め切りは10月17日)。アスリート履歴書ツールでもある「APS」を使うことで、これまでより簡単に、より多くの希望者が参加できるようになった。

「もしかしたら他に自分の長所が活かせる競技があるかもしれない」
「どんな競技でも、とにかくオリンピックに出てみたい」

 そんな想いに応えるのが、このJ-STARプロジェクトだ。APSには既に多くの団体が参加しており、夏季競技ではウエイトリフティング、自転車競技、柔道、スケートボード、スポーツクライミング、トライアスロン、ハンドボール、フェンシング、ホッケー、ライフル射撃、ラグビー(7人制)、ローイング、冬季競技ではスキークロス、スノーボードハーフパイプ、フリースタイルスキーエアリアル、カーリング、スケルトン、ボブスレー、リュージュなどの中央競技団体がAPSを活用(9月22日時点)。競技は今後も増える見込みだ。スカウト希望者は10月17日までにJ-STARプロジェクト公式サイトからAPSに登録すれば応募完了となる。

【注目】世界レベルの競技大会で輝く未来のトップアスリートを発掘するプロジェクト「J-STARプロジェクト」への応募はこちらから

登録情報から中央競技団体がスカウト→競技体験などを経て選出

 APSでの主な登録項目は、プロフィール情報(氏名・生年月日・性別・競技歴など)、パフォーマンス情報(大会出場記録・結果など)、測定データ情報(新体力テスト等での結果など)で、自己PR動画などを登録することも可能。必要な項目を記入した後、APSで「スカウト希望」と設定し、あとはスカウトの声が届くのを待つのみだ。
※APSへの登録は通年可能。J-STARプロジェクトでのスカウトを希望される方は、10月17日までにAPSへの登録が必要となります。

 登録情報を確認した各中央競技団体にいる発掘・育成のプロフェッショナルが、未来のオリンピアンになる可能性を秘めた有望者を選定してスカウト。届いたスカウトに同意した有望者は、競技特性に応じた測定、競技体験、面談や競技団体によるプログラムに参加し、より詳細な確認を受ける。ここで競技適性が認められると、中央競技団体が実施する検証・育成・強化プログラムに進み、オリンピックを目指してトレーニングを重ねる機会が得られるというわけだ。

 J-STARプロジェクトは昨年度まで応募できる年齢に制限があったが、今年度からはAPSに登録したアスリートであれば年齢には関係なく応募することができ、より多くの希望者に門戸が開かれている。

日本代表や年代別日本代表として国際大会で活躍する選手も輩出

J-STARプロジェクト1期生として参加していた、ハンドボール女子ジュニア(U-20)日本代表 吉野珊珠選手


 これまでにもJ-STARプロジェクトから日本代表や年代別日本代表として、世界選手権や国内外で活躍するアスリートが輩出されている。その一人が、現在ハンドボール女子ジュニア(U-20)日本代表として活躍する吉野珊珠選手だ。

 2017年にJ-STARプロジェクト1期生として参加した吉野選手は、小学2年生からソフトボールに熱中。中学3年生の時にソフトボール部の顧問からJ-STARプロジェクトの話を聞き、ソフトボールの才能を強化したい思いで挑戦した。だが、思いがけず届いたハンドボールからのスカウト。ソフトボールで特待生として高校進学が決まっていたこともあり、「本当に悩んだ」と振り返る。そんな時に「海外のプロ選手が競技転向をしてうまくいったと聞いて、カッコいいなと思いました」。周囲からの後押しもあり、思い切ってハンドボールへの転向に踏み切った。

 ここまでの道のりは決して平坦ではなかったが、「中学の頃はまったく考えていなかった未来」というハンドボール選手として過ごす毎日。生活の中に「新しいことがどんどん増えていくことが生き甲斐になっている。(J-STARプロジェクトを)受けてよかったと思います」と参加した喜びを語った。大学3年生の今は、卒業までに日本代表入りすること、そして将来は海外でプレーすることを目標としている。

「みんな可能性のかたまりだ 〜スポーツに本気なら世界を目指すルートがある〜」

 APSにアスリート登録してJ-STARプロジェクトに挑戦し、まだ見ぬ新たな可能性と未来への第一歩を踏み出してみよう。

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(THE ANSWER編集部)