久保建英のような天才少年にどう育てる? 幼少期に作りたい「転ばない体」とは
木場氏が考えるトップアスリートを目指すための第一歩とは?
四つん這いでの運動の後には、マット上でのジャンプなど遊戯性を高めたメニューに映った。
「マットの上でジャンプして、着地時に決められたラインの上でしっかりとストップする。これは反応、連動、バランスの強化です。頭からかかとまで体の軸を一本しっかりと作ることができれば、平均台の上でも体はぶれません。サッカーなどの球技でもインナーマッスルがしっかりするようになるので、それだけ高いパフォーマンスを見せることができます」
木場氏はこう説明している。将来のトップアスリートを目指すための第一歩に、幼稚園生は何を目指せばいいのだろうか。
「まずは転倒しない体になる。そして、体の使い方がスムーズになる。スポーツをやっている子供たちはパフォーマンスアップを目指す。幼稚園の年中、年長年代では身体の使い方で弱い部分を見つけてあげたいですね」
子供達が健康な成長を遂げ、久保選手や中井君のような天才少年、そして、未来のトップアスリートを目指す上で、体のバランス強化こそが、幼児期の発育における重要な一歩になるのかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer