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久保建英のような天才少年にどう育てる? 幼少期に作りたい「転ばない体」とは

不安定な土台の上で鍛えるバランス力「転ばないという習慣化に」

「この年代の子供たちは、体のバランスを鍛えることが重要になります。バランス力を高め、効果的な体の使い方を教えるためには体の重心や軸がブレないようにすることです。あえて不安定なファンクショナルマットな上で動作させることで、わざと身体がグラつく状況を作る。それが脳の活性化につながる。

 不安定な土台の上でまっすぐに立つようにする。もしくはハイハイや四つん這いでマットから落ちないようにする。意識するだけで、体の使い方が修正されていきます。それが転ばないという習慣化につながります。そして、脳からの神経伝達の信号が早く体に伝わるようになります」

 日本を背負うトップアスリートのみならず、バルセロナの下部組織出身でFC東京のU-20日本代表FW久保建英、レアル・マドリードの下部組織インファンティールAで活躍する中井卓大君というサッカー界の新星の専属トレーナーでもある木場氏は、かつてJ1サンフレッチェ広島、ガンバ大阪の育成年代のコンディショニングアドバイザーを務めた経緯もある。

 子供のコンディショニングや成長を阻害しないトレーニングにも独特のメソッドを持っている。

「四つん這いの動きは基本的に体幹を鍛えるトレーニングです。そこから、膝を付いた四つん這いに移行しましたが、膝と手の連動性のチェックです。四つん這いでも速く前進できる子はそれだけ体をうまく使えているということになります。膝を立てた状態での四つん這いは体の筋力の部分、安定性を高める狙いです。教室の序盤でこのメニューを入れたことで、園児のみなさんがどの程度の体のバランスなのかをチェックする狙いもありました」

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木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

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