真面目なジュニア選手ほど摂らない水分 熱中症対策で簡単にできる「冷却法」とは
水分補給のポイントはとにかく「こまめに」
さて、熱中症を予防する水分補給のポイントですが、とにかく「こまめに」水分を摂ることが重要です。
「こまめ」とは具体的にいうと、水分補給のガイドラインでは15分から30分間隔に1回としています。さすがに15分に1回だと練習の中断が多くなるので、約30分に1回の間隔での水分補給をおすすめします。
特に小学生、そして中学、高校の1年生の選手たちは、熱中症を起こしやすいので注意が必要です。理由は、小学生の場合は、プレーに夢中になり水分補給を忘れやすいため。そして、中学・高校の低学年の選手は、先輩の目を気にする、あるいは緊張から、積極的に水分補給が出来ない恐れがあるためです。
真面目な性格の選手ほど、水分を摂らない傾向があります。例えば30分に1回は練習を止めて水分を補給するなど、強制的にでも水分補給を促すのも手です。
また、運動前のウォーターローディングも、熱中症予防に効果的です。
これは、運動前に体中に水分を多めに入れておく方法。練習や試合前に、のどが渇いていなくても、コップ1杯程度の冷たい水分を摂ります。すると、急激に汗をかいたとしても、最初の水分補給までの間の熱中症のリスクを軽減できます。
最近は10月でも30度を超える暑い日があります。秋も熱中症になる恐れは高いので、夏の盛りに限らず、継続して対策を行っていきましょう。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)