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今年は厳しい残暑予想 アスリートも陥る「秋バテ」対策3つのポイント、胃腸の働きと関係が…

Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「秋バテ対策」について。

今回は「秋バテ対策」について
今回は「秋バテ対策」について

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載 今回は「秋バテ対策」

 Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「秋バテ対策」について。

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 暦の上ではすっかり秋ですが、日中の気温は高く、倦怠感、食欲不振、あるいは睡眠不足で体がシャキッとしない日々が続く、という方は少なくないと思います。

 先日も、ある若手選手と久しぶりに顔を合わせたところ、練習からあがってきた瞬間、「マジでバテています……」という言葉が思わず口をついて出ました。彼は非常にタフなトップアスリートの一人ですが、さすがに猛暑日に炎天下での練習が続き、参ってしまっているようです。

 さらに気象庁の発表によると今年は11月まで厳しい残暑が続く予想。まだまだ暑さが続くなか、スポーツをする人たちは「秋バテ」対策が必要です。

 秋バテの基本的な対策は、「睡眠をしっかりとる」「運動習慣により自律神経のバランスを整える」そして「胃腸に負担をかけずに栄養をとる」です。つまりアスリート、そしてスポーツをするビジネスパーソンにとっては「睡眠」と「食事」が、非常に大切なポイントとなります。

 食事の面では、「胃腸に負担をかけない食べ方」を日々、続けることが功を奏します。というのも、夏から引き続き、冷房により体が冷えたり、運動後に体の熱を冷まそうと、冷たい物をがぶ飲みしたり、食べたりが続き、胃腸の機能が低下しやすくなります。すると、食欲が低下するうえ、栄養の消化・吸収がうまくいかず、結果、疲れを引きずってしまいます。

 そこで、まず心がけたいのは「朝食を摂る」、そして「寝る2~3時間前には食事を済ませる」ことです。

 食欲が落ちると朝の起き抜けや日中にあまり食べられず、夜にまとめてたくさん食べる傾向が強くなります。しかし、夜寝る前に食べ過ぎると消化に時間がかかり、胃腸に負担が生じます。また、眠りの質が悪くなり、疲れも取れません。

 朝、食欲がなくても、バナナでも温めた牛乳でもいいので、何か一つでも体に入れる。これだけで、脳と体が目覚め、内臓の働きにスイッチが入ります。すると、自律神経を整え、秋バテにつながる悪いループを断ち切ることができます。

 さらに、「冷え」も食欲低下を招きます。残暑が続く間はどうしても冷たいものに手を出してしまいますが、食事のときは必ず、温かい汁物を摂り内臓を温めましょう。インスタント食品でもよいので、味噌汁やカップスープを添える、麺類であれば冷たいそばやそうめんではなく、温かいうどんを選ぶようにしましょう。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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