サッカー日本代表専属シェフが語る試合直前の献立 勝つための「3品」とは
サンドウィッチの具材は…
歯ごたえを求めた固めのうどんでは消化しにくく、胃に負担もかかるために、あえて柔らかい状態で提供しているそうだ。うどんの種類については「ツルツルとしたのど越しの『稲庭うどん』がいいか、コシのある『讃岐うどん』がいいかという話も出ました」と語るが、様々な意見を集約し、現在は讃岐うどんを提供する機会が多いという。
また、おにぎりや麺類だけでなくパンを好む選手もいるために、このニーズにも対応している。
「サンドウィッチも出すようにしています。その際、サンドウィッチの具材は高タンパク低カロリーであるチキンの胸肉を使います。サンドウィッチならひと切れで頬張れるから、食べやすさは抜群です」
定番の3品に共通するのは、気軽に食べることができる点だ。3時間半前に炭水化物を最も消化しやすい状況で摂取する。試合直前の食事のクオリティもピッチ上でのパフォーマンスに違いを与えているのかもしれない。
【了】
茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno