ハリルJ専属シェフが語る「勝つための栄養学」 決戦2日前から控えるべき食事とは
闘莉王「西さんの料理が楽しみだった」、試合に向けたメニュー作りとは?
海外遠征中でもまるで日本にいるかのような充実の食生活を提供するシェフに、歴代の代表選手も感謝の気持ちを忘れない。元日本代表DF田中マルクス闘莉王も「西さんの料理が本当に楽しみで仕方なかった」と振り返るほど、海外で戦う選手を心身にわたって支えてきた。
西さんの語ってくれた朝食メニューは、基本的に一般の人々の食卓と大きくは変わらない。体脂肪率を厳しく管理するトップアスリートだけに脂身の多いベーコンなどの食材はなるべく避けるというが、試合の数日前から勝つための準備が本格的にスタートする。トップパフォーマンスを引き出す上では試合当日から逆算した栄養補給が肝心だと西さんは語る。
「試合中に走り切れる体力を保つために、試合前2日間は炭水化物を中心とした食事に切り替えます。それと同時に油脂を控えるようにしています。例えば鶏肉なら皮を抜くようにしますし、部位で言えばササミや胸肉を積極的に使います。
揚げ物の料理は出さず、素材でもバターやクリームは使わないようにしています。そういったルールを守りながら調理していますね」