ラグビー廣瀬俊朗と競泳伊藤華英 トップアスリート2人に共通した幼少期の食習慣とは
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」に第2回ゲストとして出演する。競泳で五輪2大会出場の伊藤華英さんをMC、公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏を講師に招き、スポーツに励む子供を育てる保護者から指導者、スポーツ愛好家などを対象に1時間に食をテーマにトークセッションを繰り広げる。
第1回「スポーツ×食 オンラインセミナー」レポートvol.2
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」に第2回ゲストとして出演する。競泳で五輪2大会出場の伊藤華英さんをMC、公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏を講師に招き、スポーツに励む子供を育てる保護者から指導者、スポーツ愛好家などを対象に1時間に食をテーマにトークセッションを繰り広げる。
イベントに先立ち、3月に行われた第1回をプレーバック。ラグビー日本代表主将を長く務め、2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場した廣瀬俊朗さんをゲストに招いて行われ、応募者300人が集まった。今回はトークセッションの中から「現役時代に日本食の大切さと幼少期の食生活」のパートを取り上げる。海外遠征も多かった廣瀬さんと伊藤さんの日本食への意識、トップアスリート2人の子供時代の食の習慣とは――。
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合宿中は1日6000キロカロリーをチーム目標に摂取するなど、ラグビー日本代表と食のエピソードを披露した廣瀬さん。時間を追うごとにトークセッションは盛り上がりを見せ、日本人が意外と知らない日本食の良さについても語られた。
橋本「ラグビー日本代表の合宿の食事の話をしてきましたが、外国人選手も日本食を食べるんですか?」
廣瀬「外国人も日本食は好きですね。ヘルシーなイメージがあるみたいで普通に楽しんでくれています。納豆は人それぞれで、1回目は『これ、なんだ?』みたいな感じから入り、ハマる人はハマっていく。発酵食品で健康にも良いと理解して。あとはホテルが洋食も用意してくれているので、うまくミックスしてやっていました。逆に海外遠征では日本食の差し入れがあるとうれしかったです。日本料理屋さんがおにぎり、味噌汁をくれたり、15年のW杯イングランド大会はうなぎを持ってきてくれたり。うなぎとごはん、最高じゃないですか! みんな、丼を持って並んでいましたよ」
橋本「やはり、海外に行って日本食のありがたみを感じることはありますか?」
廣瀬「感じますね。地域にもよりますが、スペインは料理が美味しかったので大丈夫でしたが(笑)」
伊藤「私も海外で日本食をすごく食べましたね。現地の日本食レストランがおにぎりを作ってくれたり、夕食をレストランで作ってくれたり、オフの前はみんなでお寿司を食べに行ったり。海外にいると、日本にいる時よりも日本食が恋しく感じて、よく好んで食べていましたね」
橋本「不思議ですよね。日本にいると当たり前ですが、海外にいると醤油の味が恋しくなることもあります」
廣瀬「海外に行ったら、その土地の食を楽しむことも大切ですよね。ベジマイトをトーストに塗って食べました」
橋本「ベジマイトはビール酵母みたいなものを発酵させると聞いていますが、色が真っ黒でしょっぱくて、よくこういうものを食べるなと思う人もいますね。海外の人からしたら、納豆が同じくらいショッキングだと思いますが、海外のスポーツ栄養士に聞いたらベジマイトをパンに薄く塗ってチーズとアボカドを乗せて食べたりするそうです。そうすると、たんぱく質もビタミンも両方摂れます。国によって、そういう食文化は異なりますね」
廣瀬「僕はベジマイト、大好きです。目玉焼きにアボカド、チーズ。この組み合わせがめっちゃおいしい! いつか流行らないかなと思っています(笑)」
海外にいるからこそ分かる日本食の大切さ。一方、日本人と外国人で食の習慣や意識についても違いがある。ラグビー選手と競泳選手が試合前後に食べるものを通して、その差が浮かび上がってきた。
橋本「参加者から試合当日の食事に関する質問も多くもらいました。廣瀬さんはゲン担ぎのような食事はありましたか?」
廣瀬「これを食べるということはなく、逆に脂質があるもの、脂っこいものはあまり食べないことはすごく意識していました。朝ごはんは食べますが、サラダも試合に近い時間になったらそんなに食べず、炭水化物中心に摂取していました。あとは味噌汁を飲んで、フルーツという感じですね」