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「練習を積み重ねた先に世界が」― なでしこ主将熊谷が未来のなでしこに説いたこと

7月8日、なでしこジャパン主将、熊谷紗希(フランス/オリンピック・リヨン)が千葉市の「ZOZO PARK HONDA FOOTBALL AREA」で開催された「なでしこ限定スペシャルクリニック」に出演した。

日本代表FW本田のサッカースクールで女子小学生約40人と“本気”の勝負

 7月8日、なでしこジャパン主将、熊谷紗希(フランス/オリンピック・リヨン)が千葉市の「ZOZO PARK HONDA FOOTBALL AREA」で開催された「なでしこ限定スペシャルクリニック」に出演した。

 サッカー日本代表FW本田圭佑のサッカースクール「ソルティーロ ファミリア」が主催するこのクリニックは、今回で5回目。毎回、ソルティーロなでしこアドバイザーである熊谷が出演し、女子選手を直接指導。今回もソルティーロのなでしこ選手と公募によって集まった小学1~6年生の女子選手約40人とともに、汗を流した。

 クリニックでは熊谷選手による技術トレーニング後、3on3大会を開催。低学年、高学年それぞれの優勝チームが熊谷とコーチ陣のチームと対戦したが、「相手が誰であろうと負けたくない。試合は負けないことが大切だと伝わったと思う(笑)」と熊谷も手加減なしで勝負。続いて行われた参加者全員が参加するゲームも盛り上がった。

 最後は質問コーナー。「どうしたら大きな選手になれますか?」という質問には「たくさん食べて、たくさん寝ること!」と173センチと長身の熊谷は笑顔で回答。「今日、ここでやった内容を明日から意識して練習するだけで変われる。次回会うときは、お互いもっと成長しているよう、頑張りましょう!」とイベントを締めた。

来年4月のアジア杯に照準「選手一人一人、力つけながらチーム力高めて」

 3on3大会で熊谷チームと対戦した川口歩奏さん(小4・MASAKIスポーツアカデミー)は「熊谷選手と1対1になる場面が何度もあったので頑張りました。そのたびに逆を突かれたけど、本当に速いし、うまいし、楽しかった。私も将来は熊谷選手のように、海外にも挑戦したいし、世界一を獲りたいです」とコメント。世界のトップチームでプレーする選手から、大いに刺激を受けたようだ。

「子供たちには何よりもサッカーを楽しむことを伝えたかった。そのためには、子供たちが自分自身の成長を感じることも大事。自信がついて出来ることが増えれば、もっとサッカーが楽しくなる」と熊谷。「大切なのは、やはり日々の練習。練習を積み重ねた先に、世界が見えてくると思います」と説いた。

 なでしこジャパンのキャプテンとしては、2019年ワールドカップ予選となる来年4月のAFC女子アジアカップを照準に置いているとコメント。「個人個人のレベルアップこそがチームのレベルアップにつながる。今年は大きな大会がない分、選手一人一人、何ができるのかを見極め、力をつけながらチーム力を高めていきたい」と力強く語った。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

ホンダエスティーロ●写真 photo by HONDA ESTILO

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