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頭も体も刺激された3日間 BUASが300人超の子どもに贈ったオンライン夏期講習

夏休みが残りわずかとなった8月23日からの3日間、オンライン上には連日100人を超える好奇心旺盛な子どもたちが集まった。THE ANSWERとBring Up Athletic Society(ブリングアップ・アスレチックソサエティー、BU)がタッグを組んで開催した「オンライン夏期講習」。さまざまな競技から日本のトップ、そして世界を知る講師陣が集まり、子どもたちの頭と体を刺激した。

日本代表レベルの講師陣による授業に「楽しかった」と子どもたちの声

 夏休みが残りわずかとなった8月23日からの3日間、オンライン上には連日100人を超える好奇心旺盛な子どもたちが集まった。THE ANSWERとBring Up Athletic Society(ブリングアップ・アスレチックソサエティー、BU)がタッグを組んで開催した「オンライン夏期講習」。さまざまな競技から日本のトップ、そして世界を知る講師陣が集まり、子どもたちの頭と体を刺激した。

 新型コロナウイルスが急速に感染拡大し、再び活動を制限されてしまった子どもたち。楽しみにしていた2学期の始業式が延期された地域も少なくない。だが、「できない」ことに気を取られるのではなく「できる」ことを見つけ出すのがBU流。コロナ禍に加え、全国的な猛暑の折。ならば、自宅で楽しめるオンライン夏期講習で全国の子どもたちとつながろうと企画された。

 ラグビー、ランニング、ベースボール、アイスホッケーの各アカデミーを開校するBUコーチ陣はもちろん、女子アイスホッケー五輪代表の岩原知美さん、ラグビー日本代表トレーナーの濱野武彦さん、睡眠の専門家でもあるサトウ未来さんと角谷リョウさんが講師として登場し、それぞれの専門分野を生かした分かりやすい授業を行った。

 午前9時から1コマ45分の授業を1日3時限ずつ行った3日間。初日から3日間通した授業となったのが、ランニングパフォーマンスアカデミーを担当する古川佑生コーチと、ラグビーアカデミーでストレングス&コンディショニングを担当する臼井智洋コーチによる「足が速くなるためのトレーニング」だ。軸を意識した足の上げ下げから始まり、2日目には体のバネの使い方、最終日には素速く動くためのコツなどを伝授。3日目には子どもたちは見違えるような動きになっていた。

 その他、体を動かす授業では、1日目にラグビーアカデミーの菊谷崇コーチが安定感をつけるための下半身トレーニング、2日目には元ロッテでベースボールアカデミーの内竜也コーチが体のバランスを取りながら大きな動作でボールを投げる動き、3日目には岩原さんがアイスホッケーの動きを取り入れた片足バランスのトレーニングを紹介。子どもたちは普段プレーしていない競技に大きな興味を見せながら、講師たちの動きを参考に画面の前でトライ。「いい姿勢だね」「もう少し足を上げてみよう」など、講師たちから個別にアドバイスを受けながら慣れない動きを体に染み込ませた。

 脳を刺激する授業では、1日目に元阪神・トヨタ自動車でベースボールアカデミーの的場寛一コーチが食事と栄養についての講義を行い、2日目には濱野さんが成長を助けるためのリカバリー講座を開催。3日目にはサトウさんと角谷さんが頭と体の健康を保つためにも最も大事な睡眠についてのアドバイスを送った。

 日本はもとより、海を越えたカナダからも参加した子どもたちは、1日目こそ遠慮がちな面も見られたが、2日目からは積極的にチャット機能を活用し、子どもたち同士でコミュニケーションを図る場面も。また、各授業の最後に設けられた質疑応答の時間には、紹介しきれないほどたくさんの質問が寄せられた。

 3日間を通じて共通したのは、子どもたちの笑顔と「楽しかった」という声だ。活動や外出を制限される中、オンライン上で遠くに住む仲間たちのつながりを感じられた貴重な時間。「オンライン夏期講習」に込められた講師たちの想いは、子どもたちの心に確かに届いたはずだ。

(THE ANSWER編集部)