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中学まで無名→種目変更で才能開花 17歳で日本一になった競泳界新星・村佐達也が描く五輪金の道

鈴木大地、北島康介、萩野公介と共通する黄金パターン

 パリ五輪ではチーム最年少ながら800メートルリレーの第1泳者を任された。予選8位タイで進出した決勝では世界を相手に1分46秒67の5番手で引き継ぎ、7位入賞に貢献。初めて世界を経験したことで自信がついた。この日も「ロスで金メダルを獲りたい」とロス五輪での金メダル獲得を宣言した。

 パリ五輪の優勝タイムは1分44秒72、銅メダルは1分44秒79。世界と戦うには、さらにタイムを伸ばす必要がある。「まずは日本新。43秒台までいければ」と目標は高い。今夏の世界選手権に向けても「まだ世界で自分の名は知られていない。知られるためには、メダルを獲るのが早い」と、表彰台を目指して言った。

 今月初めには高校を卒業。27日に18歳の誕生日を迎え、4月からは中大に進学して世界を目指す。高3の初出場で五輪を経験し、大学4年の2度目の五輪で頂点に立つのは、88年鈴木大地、04年北島康介、16年萩野公介と近年の男子金メダリストに共通する黄金パターンだ。

「これからは、僕が自由形を引っ張ると思うので」と、堂々のエース宣言。泳ぐたびに記録を更新する村佐が、3年後の五輪に向けて日本競泳陣を牽引する。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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