オリンピアンがなぜ銀行員に? 転職サイト、書けない履歴書…一度は疑った「自分って役立たずかも」――モーグル・星野純子
「役立たずかも…」感じた不安 次世代へ伝えたいメッセージ
新潟県長岡市出身。2歳でスキーに出会い、上村愛子さんに憧れて小学6年生でモーグラーになった。24歳で14年ソチ五輪に初出場し、左膝前十字じん帯断裂の大怪我を乗り越えて、32歳で挑んだ22年北京五輪は13位。華やかな実績を持つ一方で、30歳を過ぎて会社員になるうえでは不安もあった。
「就活をしている時に『自分って何もない』『ロースペックすぎる』と感じて。履歴書にも何も書くことがなくて『自分って社会に出たら役立たずかも』と思ったりもした」
アスリートにとってセカンドキャリアは重要な要素の一つ。現役中から引退後を考えて、活動する選手も少なくない。ただ、一流アスリートとして活躍し、銀行員に転身した星野さんは、実際に働く中でスポーツとの共通点も実感している。
「セカンドキャリアの研修を受けた時に、分からないことでも『何でも頑張るんで、教えてください』という姿勢で取り組めば良いと教えてもらった。それってすごくいいなって思って。中途採用に寛容な会社で、一緒に働く職員の方に恵まれているのもあるかもしれないけど、そういう姿勢でいればみんなが助けてくれる。今はまだ、いろはを学んでいる最中ですけど、スポーツと頑張り方が似ているのかなと思う」
次世代のアスリートへ、アドバイスも送ってくれた。
「やりたいと思えば、何だってできる。社会人経験が少ないことに、負い目を感じることはないと思う。今は競技に集中して、もし余裕があるなら『自分は競技以外の何に興味があるのかな?』とちょっとだけアンテナを張っておくと、少し楽なのかなと思います」
アスリートとしての経験をステップに。唯一無二の銀行員として、新たな道を歩む。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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