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元パラ陸上日本代表が障害者の労働環境にアプローチ 「違い」を「強み」にする策とは

現役・元アスリートたちがスポーツを通じて得た経験や知識はかけがえのない財産だ。だが、その財産をスポーツ以外の場で生かし、社会に還元できないままに終わってしまう人も多い。そこで2021年、現役・元アスリートたちが人生で大切にしている軸を作り、自身の持つ価値を再認識することで、社会問題の解決に生かせるよう導く学び舎が産声を上げた。一般社団法人アポロプロジェクトが運営するアスリートのためのオンラインプログラム「A-MAP(Athlete Mindset & Action Program)」だ。

パラ陸上の走幅跳と三段跳で日本記録を持つ芦田さん(写真=本人提供)
パラ陸上の走幅跳と三段跳で日本記録を持つ芦田さん(写真=本人提供)

現役・元アスリートが学ぶ「A-MAP」 5期生ピッチ大会MVPに芦田創さん

 現役・元アスリートたちがスポーツを通じて得た経験や知識はかけがえのない財産だ。だが、その財産をスポーツ以外の場で生かし、社会に還元できないままに終わってしまう人も多い。そこで2021年、現役・元アスリートたちが人生で大切にしている軸を作り、自身の持つ価値を再認識することで、社会問題の解決に生かせるよう導く学び舎が産声を上げた。一般社団法人アポロプロジェクトが運営するアスリートのためのオンラインプログラム「A-MAP(Athlete Mindset & Action Program)」だ。

 A-MAPでは「アスリートの自分学」というコンセプトのもと、様々な競技から集まった受講生たちが12か月間、経営者や起業家などビジネス分野のプロフェッショナルをメンターに迎え、徹底的に自分と向き合う時間を過ごす。プログラムを通じて自己認識を高めながら、卒業プロジェクトでは自分の財産を活用できる社会課題を見つけ、企画立案をし、実行に移すことが求められる。そしてプログラム前半のハイライトとなるのが、それぞれが見つけた社会課題の解決に向けた事業構想を発表するピッチ大会だ。

 現在受講中の5期生7人によるピッチ大会が行われたのは2月3日だった。テーマは「スポーツで社会の壁を突破せよ!」。メンターやラーニングアドバイザーの助言を受けながら練り上げた事業構想を1人あたり14分の持ち時間で発表した。

 学生アスリートの支援プラットフォームの創設、経済的理由でスポーツを諦めてしまう子どもの救済策など、多岐にわたるアイディアの中から、審査員を務めた酒井哲也氏と山下修作氏がMVPを選定。見事、受賞したのが元パラ陸上選手・芦田創(はじむ)さんの「パラスポーツ運動会 スポーツ×DEIの新しいカタチ」だった。

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