日本から国籍変更→五輪出場で一躍有名人「英国のBBCも…」 46歳のカンボジア人として陸上界に捧ぐ“猫の恩返し”――マラソン・猫ひろし
「マラソンはやっぱり大好きです。もしそうじゃなかったら走っていない」
カンボジアの陸上界は急速に力を伸ばしているという。昨年行われた東南アジア競技大会のホスト国になり、国を挙げて強化を進めてきた。環境も整備され始め、これからマラソン熱が高まってくる可能性もある。一人でも多くランナーが増え、自分が身を持って学んだことを伝えてサポートしていければと、猫はそんな思いを秘めている。
一方でランナー色があまりに強くなっているだけに、芸人としてこのままでいいとは思っていない。
姿勢をただして言う。
「マラソン絡みの仕事に行くと、ランナーの方も喜んでくれます。僕としては本当にありがたい。自分のなかでは“足の速い芸人”っていうカテゴリーにしているんですけど、ただテレビにもそんなに出ていないから、道を歩いているおばちゃんに『今、どうしてるの?』って心配されたりするんです。芸人活動もずっと並行してやっているのですが、もっと街のおばちゃんたちにも認知されるようにやらないといけないなって、そこはもうメチャメチャ感じています」
走って、勉強して、芸にも磨きを掛けて。ニャンともやることが多い。それもこれもマラソンがあるから一生懸命になれる。
「マラソンはやっぱり大好きです。もしそうじゃなかったら走っていないですよ。タイムがまだ伸びているから楽しいんでしょうけど、伸びなくなったらちょっと付き合い方も変えなくちゃいけないですかね、でもそれはそれで楽しそうだなって」
人生というレースを一生懸命に走る日々は、これからも変わらない。
(終わり)
(二宮 寿朗 / Toshio Ninomiya)
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