斎藤佑樹に野球を続けさせた“たった2行”の記事 メディア業で目指す「ネクスト大谷翔平」の育成
引退後に回った少年野球の現場「大谷翔平はどんな選手だったか気になりませんか」
今の子も同じではないかと想像している。少年野球の現場を回っていると、どんな選手にも家族や友達といった“ファン”がいることに気づく。「注目されることは野球少年としてうれしいものなんです。そうして野球を始める子が増えてくれればいい。頑張る原動力にもなるかもしれません」。かつての自分を、今の少年少女に重ねた。
そして、AIによる記事作成を完成させた先には、少年少女にプレー動画やデータの提供もしてみたいのだという。「侍ジャパン」がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も制した日本野球を、さらに進歩させるためだ。「日本から、大谷翔平のような素晴らしい選手も出てくれた。じゃあ彼が、少年時代どんな選手だったか気になりませんか?」
画像やデータは、現在の子どもたちにプレーをイメージさせる上で必要不可欠になっている。「(大谷は)3年生の時はこうだった、6年生のときはこうと見せられれば、どこかの時点では大谷選手に勝っている子もいるかもしれないじゃないですか」。野球の可能性を掘り起こそうとしている。
自身の名を冠し、社長を務める会社「株式会社斎藤佑樹」は10日で設立2周年を迎えた。「野球未来づくり」を掲げた活動が、さらに幅を広げようとしている。「タレントではなく、事業家としてお手伝いしたい」という思いを、少年少女の喜びにつなげていく。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)