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15歳で日本で生きることを選んで 外国籍ルール改定も…日本バスケに育てられた「B登録選手」が存在感

第1戦でデンソーの勝利に貢献したシラ・ソハナ・ファトー・ジャ【写真提供:Wリーグ】
第1戦でデンソーの勝利に貢献したシラ・ソハナ・ファトー・ジャ【写真提供:Wリーグ】

元留学生は登録ルールの変化をどう感じた「嬉しいけど…」

 トヨタ自動車はA登録外国籍選手として、米国出身のシュック・カイリー・アネットを加えた。196センチ、104キロとアマカよりも一回り大きなセンターで、世界最高峰WNBAやギリシャ、ポーランド、ロシアなどでプレーしてきた実績を持つ。他のチームにも体が大きく、経験も豊富な選手が海外から入ってきた。「嬉しいけど、頑張らなきゃいけない」。“世界”との勝負はアマカに火をつけた。

 武器になるのが日本のバスケで鍛えられた「足」だ。「桜花の時はディフェンス頑張らないと井上(眞一)先生(監督)にめっちゃ怒られたので」。小柄な分スピードに長けた日本の選手についていくために、走りに走った。「日本に来て足も速くなった。もし海外に行っても普通にプレーできると思う」。ファイナルはカイリーを差し置き、2戦ともに30分以上の出場で2桁得点、2桁リバウンドと輝きを放った。

 もう1つ大きいのは、日本語ができることだ。起用する大神HCも「チームを作る前提で一番大事なのはやっぱりコミュニケーション。高校や中学から日本に来ている選手は文化、言語、環境に順応できている」とB登録外国籍選手の強みを挙げる。同時に海外リーグから入ってきた選手も気持ちよくプレーできる環境を作っていくことが、今後のリーグの課題だとも指摘した。

 対するデンソーにも「B登録」の元留学生がいる。セネガル出身の28歳シラ・ソハナ・ファトー・ジャだ。第1戦で14得点、5リバウンドと躍動し、75-66の勝利に貢献した。開志国際高(新潟)に留学。白鴎大を経てトヨタ自動車に加入し、2024-25シーズンからデンソーに移籍した。

「日本に来たときは言葉もわからなかったし、最初の1年はまだ全然日本のリーグも知らなかった。でも1、2年やって、トヨタで練習試合したときに、私は絶対Wリーグ、ここに入りたいなと思った」

 日本のバスケは海外と「結構違う」。特徴に挙げたのはやはり「スピード」だ。今回の登録ルール改定は、国内しか知らない選手が普段から世界に触れられるようになるだけでなく、来日する海外選手の成長にも繋がるとソハナは見ている。

「海外から来ている人たちも、日本の速いバスケットを経験できる。世界中のバスケットがまたレベルアップするかなと思う」

 新たな一歩を踏み出したWリーグの頂点を決める戦いは、11日から京王アリーナTOKYOで再開する。限られたポジションを競い合うライバルが増え、対戦相手の手強さも増すばかり。それでも、中学や高校から親元を離れ、長年日本で積み重ねてきた日々は裏切らない。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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