日本唯一の“医師兼プロ野球選手”が引退決断 2軍球団で進化も…痛感した1軍との差「上に行くのは無理」

くふうハヤテの2年間で増やした“言葉”新たなスポーツドクター像も
NPBを目指す挑戦に、区切りをつける決心をした。「もう少し投球内容を良くできる自信はあります。でもこれだけやれたということを誇りに思って、次のステージに進むときなのかなと。際限なく、惰性で続けるのではなく、このあたりで区切りをつけたほうがいいのかな」という思いを胸に、医学の道へ戻る。
2軍とはいえ、プロ野球という特殊な世界を経験したのは、今後の人生にとってどんな意味があるのだろうか。漠然とした問いにも、はっきりとした答えがあった。
「自分が今まで生きてきた道とは、全く違う道から来た人もいたりして。そして一緒に同じところで野球をやって、話す機会もいろいろあるわけです。医学的なことを聞かれることもあったんですけど、どううまく言語化して伝えるかとかは考えますよね」
医師にもはっきりとした説明責任が求められる時代。野球の世界で積み重ねた経験と言葉は、大きな武器となるはずだ。
「病院の中であっても多職種連係じゃないですけど、いろんな職種の方とコミュニケーションしましょうという時代なので。こういう特殊な職業の世界にいたことは、プラスになることもあるんじゃないですかね」
昨オフには、地元紙にコラムも連載した。「僕は元々、言語化はそんなに苦手じゃないんですよ」。子どもの頃から国語は得意で、読むのも書くのも好きだったという。医師×プロ野球選手という、唯一無二のクロスオーバーで2年間を駆け抜けた竹内。くふうハヤテでの経験を活かし、新たなスポーツドクター像を作ってくれるはずだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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