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久保建英&中井卓大の未来は? リトバルスキーが警鐘、若き才能の海外移籍のリスク

「イよりいい選手がたくさん台頭」…大事なのは今ハッピーになることではない

「ビッグクラブの下部組織に所属し、彼のことは以前から見ています。ちょっとしたスーパースターのようなプレーをしていましたが、現在はキャリアで苦しみの時期と言えるかもしれません。テクニックは素晴らしい。しかし、ゴールに絡む決定的な推進力には欠けていました。彼自身も向上していますが、相対的な問題が彼の前に横たわっています。正直、同じような年代で彼よりもいい選手がたくさん台頭しているのです」

 バルセロナが未成年の外国人選手の移籍に関してFIFAの規定に抵触したため、イ・スンウは19歳まで公式戦でプレーすることができなかった。昨季はバルセロナの「フベニールA(U-19)」に所属したが、期待通りの活躍はできず。来季、バルセロナBでプレーできる保証もないため、ドルトムントなどに移籍する可能性が浮上している。

 リトバルスキー氏は現役時代、西ドイツ代表の一員として1990年イタリアW杯優勝に貢献し、ジェフユナイテッド市原(現・千葉)でもプレー。現役引退後もJ2横浜FCなどで監督経験を持つなど、親日家でもある。そんな元天才ドリブラーは、育成年代の才能豊かな子供たちに進路選択の重要性を説いている。

「クラブ選びは本当に大事になります。お金のことや、ただ単に海外でプレーするということではありません。欧州で自分のキャリアをどう描きたいかを考えます。今現在ハッピーになるではない。成長することです。試合で出番がないのに、メガクラブに移籍することはやめたほうがいいでしょう」

 目先の金銭などに心を動かされるのではなく、どんな成長曲線を描きたいのか、イメージすることが大事になると力説。リトバルスキー氏がスカウティング責任者を務めるヴォルフスブルクでも、若手選手に関する重要な方向転換があったという。

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ピエール・リトバルスキー

ブンデスリーガ強豪ヴォルフスブルクのスカウト部長。現役時代は天才ドリブラーとして活躍。西ドイツ代表メンバーとして1990年ワールドカップイタリア大会優勝、82年スペイン大会、86年メキシコ大会ではそれぞれ準優勝に貢献している。ブンデスリーガ1FCケルンで活躍後、1993年からJリーグJEFユナイテッド市原(現J2ジェフ千葉)で、96年からブランメル仙台(現ベガルタ仙台)でそれぞれ2シーズンプレーした。監督として横浜FC、アビスパ福岡、シドニーFCで指揮を執った。ドイツ語の他、英語、フランス語、日本語も堪能なマルチリンガル。

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