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17歳で日本→豪州に国籍変更「ここで生きていく」 U-18代表・寒川瑛太の一風変わったキャリア

代表のチームメートにもすっかり溶け込むサムカワ(右)【写真:羽鳥慶太】
代表のチームメートにもすっかり溶け込むサムカワ(右)【写真:羽鳥慶太】

日本→豪州、国籍を変えての挑戦「ここで生きていく」

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では自身や親のルーツに応じて代表入りすることができるが、ここでは五輪と同じく、国籍が必要となる。サムカワは半年前に豪州国籍を取得。日本の法律では二重国籍は認められておらず、同時に日本国籍を放棄する必要もあった。サムカワは17歳の決断を、重さを感じさせずに口にする。

「豪州で学校にも行って、人生をここで生きていくと決めたので。そこはあまり迷わなかったです」

 2週間前に行われた豪州代表の選考キャンプに参加したが、結果を伝えられたのは大会直前。「入ったって聞いた時には驚きしかなくて。本当にうれしかった」。代表のチームメートとも、笑顔で喜びを共にする。「日本はちょっと固い感じがありますが、ここはラフな感じで本当に楽しい。ベンチもまずは楽しもうという感じがあります」。喜怒哀楽の示し方はすっかりオージー流だ。

 福岡で過ごした少年時代は、地元ソフトバンクのファンだった。「柳田さんとかよく見ていました」と、この時ばかりは「寒川瑛太」の顔だ。野球で上り詰めていけば、いずれ侍ジャパンのフル代表と対戦する可能性もある。

「ずっと見ていた選手ばかりなので、緊張するでしょうけどね。いつかはそこまで行ってみたいです」

 野球が少しずつ、グローバルなものになりつつある現代ならではの挑戦は、少しづつ前に進みつつある。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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