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アフリカに渡った元Jリーガーの執筆コラムvol.3「現役の私がボランティアをする理由」

「夢がない」という子どもたちに中町が思うこととは…【写真:本人提供】
「夢がない」という子どもたちに中町が思うこととは…【写真:本人提供】

日本で「将来の夢がない」と答える子供はどのぐらいいるか

 実際にボールを渡しに行った地域でも「夢は何?」と子どもたちに聞いてもほとんどの子が「夢はない」と言います。

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 日本で「将来の夢がない」と答える子供はどのぐらいいるでしょうか?

 きっとほぼ全員の子供が、仮にそれが戦隊モノのヒーローでも、アニメのキャラクターだったとしても、目を輝かせて答えるのではないでしょうか。

 私はプロサッカー選手である以上、やはり子どもたちの将来の手助けをすることも自分の責務だと思いますし、日本からボールを送り続けるだけではなく、アフリカの地でプロサッカー選手として生活しながら、この活動をすることでほんの少しでも子どもたちの何かのきっかけになれればと思っています。

 あわよくば、日本から来たサッカー選手と触れ合ったことで、自分の将来を考えることが日常になる生活が来ることが今の自分の活動の大きなテーマかもしれません。

 私以外にも様々なボランティア活動をしている選手は大勢いますし、スポーツ選手だけではなく、世の中には困っている人を助けるべく、それぞれの立場でアクションを起こしている方はいらっしゃいます。

 自分が偉そうに言う立場ではありませんが、ボランティアのきっかけは何でもいいと思うんです。

「人のために何か行動する」

 この気持ちを少しでも持って一歩踏み出せば、今よりもさらに素敵な世の中が待っていると信じています。

 p.s.マリノス関係者の皆様、スポンサーの皆様、サポーターの皆さん、優勝おめでとうございます。皆さんの喜んでいる姿を見てとても幸せな気持ちになりました。

(ZESCOユナイテッドFC・中町 公祐 / Kosuke Nakamachi)

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中町 公祐

1985年9月1日、埼玉県生まれ。高崎高(群馬)を経て湘南に入団。同時に慶大に入学し、08年から2シーズンは大学でプレー。10年に福岡に加入し、12年に横浜Mに移籍。13年は天皇杯優勝に貢献し、同年のJリーグ優秀選手賞を受賞。翌年から選手会長に就任した。19年1月からザンビアのZESCOユナイテッドFCに移籍。同国ではサッカーと医療でアフリカ地域支援するNPO法人「Pass on」(https://pass-on8.net/)の代表理事を務め、幅広い活動を行っている。174センチ、74キロ。Jリーグ通算341試合出場、35得点。

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