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アフリカに渡った元Jリーガーの執筆コラムvol.3「現役の私がボランティアをする理由」

今年1月、ザンビアリーグのZESCOユナイテッドFCに移籍した中町公祐。異例のキャリアを歩む34歳が人生を振り返り、自らの言葉で想いをつづる連載「中町公祐アフリカ挑戦記」。シーズン終了まで毎月届ける全9回、第3回は「現役の私がボランティアをする理由」――。

ザンビアでボランティア活動を行っている中町公祐【写真:本人提供】
ザンビアでボランティア活動を行っている中町公祐【写真:本人提供】

異色の人生を歩む元横浜FMの34歳MFが自らつづる連載「中町公祐アフリカ挑戦記」

 今年1月、ザンビアリーグのZESCOユナイテッドFCに移籍した中町公祐。異例のキャリアを歩む34歳が人生を振り返り、自らの言葉で想いをつづる連載「中町公祐アフリカ挑戦記」。シーズン終了まで毎月届ける全9回、第3回は「現役の私がボランティアをする理由」――。

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 日本人のトップ選手としては異例のアフリカ挑戦。NPO法人を立ち上げ、現地ではボランティア活動も積極的に行っている、なぜ、日本人になじみの薄いザンビアという国を選んだのか。現役選手でありながら社会的な活動に取り組む意味とは。率直な想いを明かした。

 ◇ ◇ ◇ 

 12月に入り、ザンビアではクリスマス一色の雰囲気を肌で感じる1か月でした。日本のように四季を感じることがなく、雨季とはいえ日中は日差しも強いですし、寒さとイルミネーションをセットで感じる日本のそれとは大きく違いますが。キリスト教が多くを占めるザンビアではクリスマスは大きなイベントらしいのですが、年越しにはあまり興味がないそうです。

 私自身もヨーロッパのチームにあるようなウィンターブレイクがなく、年末年始は普通に練習ですね。先日、行われたリーグ戦で久々の出場、2-0からピッチに立ち、1アシストを記録。やはり海外は目に見えた結果にこだわるのか「今日の新聞にも載っていた」とタクシー運転手から連絡がありました(笑)

 さて、第3回となる今回のコラムでは、私のアフリカでのピッチ外の活動について話したいと思います。

 そもそも、私とアフリカとのつながりはいつから生まれたのか。きっかけは28歳を迎える2013年、NPO法人の代表として学校建設などの活動を行っている大学時代からの友人の一言にありました。

「公祐、電車で困っている年配の人がいたらどうする?」
「助けるね」
「アフリカで困っている子どもがたくさんいるんだけど」
「俺にできることがあれば何かするよ」

 こんな会話が始まりとなって、2014年から1試合勝利するごとにサッカーボールを5球、アフリカにボールを送ることになります。現在、アフリカ移籍に伴い、移籍する前年度にNPO法人「Pass on」を立ち上げ、ザンビアで活動を加速させています。

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中町 公祐

1985年9月1日、埼玉県生まれ。高崎高(群馬)を経て湘南に入団。同時に慶大に入学し、08年から2シーズンは大学でプレー。10年に福岡に加入し、12年に横浜Mに移籍。13年は天皇杯優勝に貢献し、同年のJリーグ優秀選手賞を受賞。翌年から選手会長に就任した。19年1月からザンビアのZESCOユナイテッドFCに移籍。同国ではサッカーと医療でアフリカ地域支援するNPO法人「Pass on」(https://pass-on8.net/)の代表理事を務め、幅広い活動を行っている。174センチ、74キロ。Jリーグ通算341試合出場、35得点。

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