女子部員も? 大安に提出? 知っているようで知らない「プロ志望届」の世界
「野球を諦めるケジメ」で提出も? 女子の名前も掲載される理由とは…
また、一見驚くのは女子の名前だ。日本高野連では、公式戦出場は認められていないが、女子部員も登録できる。そのため、3年間男子に交じってプレーしてきた選手が女子プロ野球を希望する場合も、同様に提出の義務がある。
ただし、日本高野連に登録されている3年生であれば誰でも提出できるため、それ以外のケースもある。指名は望めなくとも「本人が出すと言って、どうしても聞かなくて」「指名されず、野球を諦めるためのケジメとして」という理由で、実際に提出されている例もあった。
提出のタイミングも、様々なパターンがある。高校生は引退後、監督、保護者と相談を経る形が一般的だ。そのため、現在開催中のU-18ワールドカップ(W杯)の高校日本代表、夏の甲子園8強が選出される国体出場校の選手は、すべての大会終了後に提出することが多い。
大学生は秋季リーグ戦の真っただ中のため、東京六大学や東都大学の選手のように空き週が設けられているリーグは、試合週は試合に集中するため、試合がない週に提出することが目立つ。また、ゲンを担ぐような監督であれば、良縁に恵まれることを願ってか、大安を選ぶこともある。