どうなる、平昌五輪戦線? 小塚崇彦流のフィギュア17-18年シーズンの楽しみ方
最大の注目は羽生、ライバル急成長「焦りもなくはない。演技に影響する部分も…」
シーズンは今月から本格的に開幕し、グランプリ(GP)シリーズはロシア杯(10月20日開幕・モスクワ)で初戦を迎える。
「GPシリーズ、GPファイナル、日本では全日本選手権という流れがあり、全日本が最終選考会と位置付けられている。結果もそうだけど、内容も大事になる。良くても結果が出ない時もあるし、悪くても結果が出る時もある。だからこそ、演技内容を見ながら、楽しんでいきたいと思っています」
もちろん五輪が最大目標だが、その道中でどんな演技を見せ、誰が平昌の舞台にたどり着くのか。熱い争いに楽しみがあるという。
なかでも、日本人で最大の注目を浴びるのが、羽生だ。GPシリーズは第1戦・ロシア杯から登場する。
「これまで数シーズンは絶対王者と言われてきた。しかし、他の選手が急成長して、後ろから追い上げられていると感じています。観戦者としてはおもしろいけど、羽生選手からしたらちょっとした焦りもなくはないと思います。それが演技に影響する部分も出てくるんじゃないでしょうか」
羽生を筆頭に日本人選手はどんな演技でファンを魅了し、誰が平昌で躍動するのか。今シーズンのフィギュア界、注目点は尽きない。
※次回テーマは「羽生結弦『SEIMEI』再演の是非」
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer