「名誉を捨ててまで代表に…」 W杯を“出場拒否”オランダの英雄が貫いた美学
「物事が上手く運ばないと、いつだって目立つ人間が責任を押しつけられる」
結局オランダは、アメリカW杯準々決勝でブラジルに2-3で敗れた。
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「物事が上手く運ばないと、いつだって目立つ人間が責任を押しつけられる。でも思い通りにプレーできないのが分かっているのに、名誉を捨ててまで代表に行くわけにはいかなかった」
そう言ってフリットは続けた。
「クライフだって、アヤックスにいた時、そしてバルセロナへ移籍してからも、勝つべき試合はすべて勝ってきた。それは彼が成すべきことを知り尽くし、すべてをコントロールできたからだよ」
代表チームや国より、個々のポリシーが優先する。しかし、それでいてW杯で3度も決勝進出を果たしているあたりが、オランダのオランダたる由縁かもしれない。
(加部 究 / Kiwamu Kabe)