テニス界で表面化した選手への心ない非難 現役選手が明かす過酷な「実情」
試合結果に賭けた人々の怒りの“はけ口”、人種差別的なものから家族への発言まで…
怒りとともに、心ない人々に反論したバウティスタ・アグートは、勝利に持ち金を賭けていた人々が怒りの“はけ口”として、選手のツイッターにメッセージを送って憂さを晴らしていると主張した。これは、綿貫ら他の選手の身にも降りかかる。ツイッターやフェイスブックのメッセンジャーなど、SNSには見るのも嫌になるような声であふれるという。
「テニスをやめろ」
「お前はガンだ」
「世界一番の負け犬だ」
綿貫の下にも、目を疑うようなメッセージが届いたことがあるという。ブックメーカーでその試合に持ち金を賭け、負けた人間がそういった行為に出たのではないか、と綿貫は推察する。
「世界各国からほとんど英語で送られてきます。UAEからもひどいメッセージが届いたこともあります。人種差別的な発言もありました。 個人的には、家族に対する罵詈雑言には怒りを覚えました。おそらく、僕の試合結果に持ち金を賭けていた人からのメッセージだったと思います。そこで損をした人ではないかなと。試合に勝ってもこの類の言葉は来ますから」