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トビウオに足りないものは「絶対にブレない」信念 平井HCが求める北島康介の戦う姿

五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、28日に閉幕した。日本勢のメダルは金2個(ともに瀬戸大也)、銀2個(瀬戸、松元克央)、銅2個(渡辺一平、大橋悠依)。前回2017年大会はゼロだった金メダルが2個に増え、総数もリオ五輪前年の15年大会から2個増えた。

平井HC(左)が求めるのは北島康介の信念【写真:Getty Images】
平井HC(左)が求めるのは北島康介の信念【写真:Getty Images】

大橋の失格から銅メダルで復活、平井HCが大会総括「正直、僕も苦しかった」

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、28日に閉幕した。日本勢のメダルは金2個(ともに瀬戸大也)、銀2個(瀬戸、松元克央)、銅2個(渡辺一平、大橋悠依)。前回2017年大会はゼロだった金メダルが2個に増え、総数もリオ五輪前年の15年大会から2個増えた。最終日のレース終了後、日本代表の平井伯昌ヘッド―コーチ(HC)が大会を総括し、手応えを口にするとともにトビウオジャパンの甘さを指摘した。

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 瀬戸の大活躍と大橋のV字復活。男女エースの戦いが、今大会の日本勢のハイライトだろう。大橋はメダルを期待された22日の200メートル個人メドレー決勝で失格。実質6位のタイムに「この5日間は気持ちがヘロヘロしていた。ずっとウジウジしていた」という女子主将は「自分のために頑張ろう」と切り替え、最終日の400メートル個人メドレー銅メダルで見事に復活した。

 前回大会銀メダリスト、エースとしての重圧を抱え、世界女王カティンカ・ホッスー(ハンガリー)の牙城を崩す存在として大きな期待を受けたのは初めての経験。2種目とも女王に敗れはしたが、大橋を指導する平井HCは銅メダルを称えた。

「最近メンタルの浮き沈みが激しいけど、2個メの後はその中でも一番悪い方だった。ここまで立て直すのは本人も大変だったと思うし、正直僕の方も苦しかった。失格とかあった割には気後れすることもなかったし、ああいうレースをできたことは褒めてあげたい。いい経験にもなるし、来年にも繋がる」

 男子主将の瀬戸は個人メドレー2冠に加え、200メートルバタフライでも銀メダル。エースとして獅子奮迅の活躍を見せ、結果でチームに勢いをもたらした。レースまでの準備について、瀬戸が口にしたのは「淡々と」という言葉。自己ベストを出すための課題を挙げ、自分のやるべきことだけに集中し、遂行していった。平井HCはこの姿を模範とすることを願う。

「ナショナルチームの全選手に言えるけど、選手自身が、きちんと大也みたいに課題に対して明確な目標を立てて、それに向かって邁進して、自分のやることを微塵も疑わないということができたら成績は出せると思う」

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