世界の野球発展に「日本はどの国より貢献している」 英国記者が期待する「チェコのような友情」
「THE ANSWER」では、ベネズエラの優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開。イギリス(英国)代表は2大会連続2度目の本戦出場を果たし、1次ラウンド・プールBで1勝3敗の成績を残した。“野球不毛の地”の印象がある英国のリアルな野球事情を、マイアミで現地取材していた英国人記者に聞いた。【前編】(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)

連載「ベースボールの現在地」 英国野球の今【後編】
「THE ANSWER」では、ベネズエラの優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開。イギリス(英国)代表は2大会連続2度目の本戦出場を果たし、1次ラウンド・プールBで1勝3敗の成績を残した。“野球不毛の地”の印象がある英国のリアルな野球事情を、マイアミで現地取材していた英国人記者に聞いた。【後編】(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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2大会連続の本戦出場を果たし、1次ラウンドで1勝を挙げた英国。だがそのロースターを見れば、大半が英国にルーツを持つ米国籍選手だ。「完全に自国育ちのチームを作ることは多くのヨーロッパ諸国が15年から35年かけて取り組んでいるプロセスです」。英専門サイト「エクストラ・イニングUK」を運営するガブリエル・フィドラー記者は現状をこう説明する。
「米国やベネズエラがあれだけ強いのは、国中にアカデミーがあり、元メジャーリーガーから学べる環境があるからです。ヨーロッパにはそうした施設はどこにもありません。きちんとした国立アカデミーや国内に常駐するフルタイムの代表コーチがいる国もごく一部です。ゼロから築き上げるには膨大な時間がかかります」
欧州の中では、チェコが自国出身の選手を中心に本戦に2大会連続で進出した例がある。「チェコも今のレベルに達するまで10~15年、準備期間を含めればもっと長くかかっています。本当に長い時間がかかるんです」。英国もイタリア、フランス、スペイン、ドイツなどとともに国内の環境整備を進めているが、「インフラが根本的に足りません」というのが実情だ。
「マイナーリーグの施設に相当する質の球場は1つありますが、それを除けば常設の施設やアカデミー、次世代を指導する常駐のコーチ陣はほとんどいません」
それでも本戦初出場・初勝利を飾った2023年WBCで分配金を獲得。施設の整備や改修、代表チーム強化に充てられる資金を得たこともあり、少しずつ道が切り拓かれつつある。
「ようやくそこに向かい始めています。最近アカデミーの土台が整いました。アカデミーの始まりとなるプログラムが立ち上がったばかりなんです。より地域に密着したトレーニングも始まっていますし、代表チームの首脳陣の中にはメジャーリーグの球団に所属している人たちもいます。彼らはオフには英国で指導をするなど貢献してくれています。私たちは着実に歩みを進めているんです」
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