野球で変わる日韓関係「たくさん話をできるように…」 日本人にグラブをあげた韓国右腕の願い「学びたいんです」
「THE ANSWER」では、ベネズエラの優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開。大会を通じて感じられたのは、国境を越えて移籍する選手を媒介にして、お互いの国の野球への理解が深まっている現実だ。韓国プロ野球で昨年セーブ王に輝いたパク・ヨンヒョン投手(KT)も所属チームに日本人投手が新加入。期待していることがあるという。

連載「ベースボールの現在地」変わる日韓関係、韓国セーブ王の願い
「THE ANSWER」では、ベネズエラの優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開。大会を通じて感じられたのは、国境を越えて移籍する選手を媒介にして、お互いの国の野球への理解が深まっている現実だ。韓国プロ野球で昨年セーブ王に輝いたパク・ヨンヒョン投手(KT)も所属チームに日本人投手が新加入。期待していることがあるという。
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パク・ヨンヒョンは22歳の右腕。高卒でプロ入りし、2年目の2023年に最多ホールド、2025年には最多セーブを獲得した。このWBCでは「オオタニショウヘイ選手、ムラカミ選手、オカモト選手……。大リーグに行くような日本の選手のことを尊敬していますし、一度対戦してみたいんですよね」と話していた。最速156キロ。8強での敗退後にリュ・ジヒョン監督も口にした韓国球界の「球速不足」を、打ち破ってくれると期待される1人だ。
2月末、沖縄で韓国代表のキャンプに参加していたパク・ヨンヒョンに1通のメッセージが届いた。「僕の友達が韓国のサポートメンバーとして参加するので、もし会ったら親切にしてあげてほしい」という言葉の主は、今季KT入りした日本人右腕、杉本幸基投手だった。その連絡通り、京セラドームで「イシイコウキです」と名乗られた右腕とは、同じ2003年生まれ。すぐに仲良くなれた。
WBC開幕直前に行われた韓国代表とオリックス、阪神の強化試合で、面白い取り組みがあった。四国アイランドリーグの徳島でプレーする2人の日本人が、韓国代表のサポートメンバーに加わったのだ。15人の投手ではイニングを埋められなくなるケースに備えてのものだったが、実際にオリックス戦で登板。石井康輝投手は8回2死二塁のピンチで火消しに成功。小林樹斗投手は9回を3人で片付けセーブを挙げた。
「親切にしてあげて」と頼んできた杉本は昨季まで徳島で投げ、石井のチームメートだった。パク・ヨンヒョンは石井を見て気付いたことがある。「ふとグラブを見たら、すごく使い込まれていて……。これ一つしかないって言うので驚いて。僕は3つ持ってきていたので、使っていたものを1つあげたんです」。人と人との縁が繋いだ、小さな日韓交流だった。
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