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“アメリカ人ばかり”と批判も…WBC大躍進イタリア、米国籍主将の熱い使命感「イタリアの子どもたちへ」

仲間と喜びを分かち合うパスカンティーノ【写真:ロイター】
仲間と喜びを分かち合うパスカンティーノ【写真:ロイター】

イタリア出身の同僚に感謝「受け入れてくれて…」

 惜しくも初の決勝進出を逃した後、会見でパスカンティーノは3人のイタリア出身の同僚に感謝した。「僕らを受け入れてくれてありがとうと伝えたんだ。彼らがイタリア系米国人を温かく迎えてくれなかったら、これは実現しなかったから。僕たちも彼らに恩返ししたかった」。クラブハウスではイタリア出身の家族らとの思い出話に花が咲き、「日曜日のディナー」を囲む大家族のような関係が生まれた。

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 だからこそ「もう一緒にいられないことが悲しいんだ」。快進撃が終わり、解散の時が来たことを惜しんだ。「このチームで主将を務められたことは、僕のいままでの野球人生の中で頂点に来るものの一つ。一生忘れないよ」。目は赤くなっていたが、スーツに着替えた大男の顔には充実感が滲んでいた。

「イタリアで700万人がこの試合を見ていたと聞いた。試合が終わったのは向こうでは午前4時ぐらいかな? 信じられないぐらい素晴らしいことだ。これがこの大会をやる意義だと思う」

 まだこれが「第一歩」。今後イタリアに行って野球教室などの普及活動を行う計画もあるという。20年後、パスカンティーノらがまいた種が実を結ぶのがいまから楽しみだ。

◇ ◇ ◇

 3月5日に第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕。熱戦が続いている。2006年に第1回が行われてから20年、過去3回優勝した日本の強さが世界に認められる一方、国際大会を通じて世界の野球の距離は着実に縮まってきている。「THE ANSWER」では大会期間中「ベースボールの現在地」と題し、選手やスタッフが“国際野球”に挑む思いを伝える。他の種目と競技人口を比較すればマイナーと言われることもある野球。ただ世界中に、このゲームを愛する人がいる。注目される数年に一度の機会だからこそ、世界の野球の今を知り、ともに未来を考えるきっかけを作る。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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