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チェコ代表から突然「どうぞ」 記者に手渡された50ページの本の中身 選手兼広報が込めた熱意と日本への感謝

エルコリはチェコ代表の広報活動も担っている【写真:加治屋友輝】
エルコリはチェコ代表の広報活動も担っている【写真:加治屋友輝】

カタカナ「チェコ」ユニホームに込めたリスペクト

 私たちのことをもっと多くの人に知ってもらいたい――。ページをめくるたびに、そんな思いがヒシヒシと伝わってきた。5日の韓国戦で1回2/3を投げ、2安打2失点だったエルコリは言う。

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「日本のファンがチェコ野球を愛してくれるのは本当に素晴らしいこと。もちろん私たちはサムライジャパンほど優れたチームではありませんが、仕事終わりに野球をして、この舞台に立っています。私たちのプレースタイル、競争力を皆さんが好きでいてくれて本当に嬉しいです。日本の野球愛は凄いですから。その一部になれるのは素敵なことです」

 3年前のWBCから、チェコと日本の間に野球を介した強い繋がりが生まれた。2月に宮崎で事前キャンプを行った際には、チェコ代表は大きくカタカナで「チェコ」の文字がデザインされたユニホームを着用。これもエルコリの発案だ。パベル・ハジム監督は「日本ファン、日本の野球、そして日本という国へ、ここ3年間していただいた素晴らしいことへの恩返し、リスペクトの証し」だと説明した。

 残念ながら今大会は4戦全敗でプールCの最下位に終わった。しかし、10日の最終戦では日本と7回まで0-0の接戦。最終的に0-9と大差がついたが、東京ドームの4万を超える観客から盛大な拍手が送られた。日本のファンに愛されたチェコ野球。グラウンド上で見せるプレーはもちろん、裏側で奔走する広報の存在もその一端を担っている。

◇ ◇ ◇

 3月5日に第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕。熱戦が続いている。2006年に第1回が行われてから20年、過去3回優勝した日本の強さが世界に認められる一方、国際大会を通じて世界の野球の距離は着実に縮まってきている。「THE ANSWER」では大会期間中「ベースボールの現在地」と題し、選手やスタッフが“国際野球”に挑む思いを伝える。他の種目と競技人口を比較すればマイナーと言われることもある野球。ただ世界中に、このゲームを愛する人がいる。注目される数年に一度の機会だからこそ、世界の野球の今を知り、ともに未来を考えるきっかけを作る。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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