「家に帰れなくなったんです」 豪州4番に届いた1通のDM…送り主は韓国「正直うれしい」夢のプロへ最後のチャンス
「THE ANSWER」では、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開する。オーストラリアは9日の韓国戦に2-7で敗れ、1次ラウンド敗退が決まった。韓国、台湾と並ぶ2勝2敗ながら「失点率」の差で大会を終えた。4番に座ったアレックス・ホール捕手は、このまま帰国せず、韓国に渡る。DMで届いたプロ野球への誘い、そして家に帰れなくても「正直うれしい」という裏側を聞いた。

連載「ベースボールの現在地」ホールはWBCの激闘終え新天地へ
「THE ANSWER」では、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開する。オーストラリアは9日の韓国戦に2-7で敗れ、1次ラウンド敗退が決まった。韓国、台湾と並ぶ2勝2敗ながら「失点率」の差で大会を終えた。4番に座ったアレックス・ホール捕手は、このまま帰国せず、韓国に渡る。DMで届いたプロ野球への誘い、そして家に帰れなくても「正直うれしい」という裏側を聞いた。
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オーストラリア代表は近年、WBCのたびに世界をアッと言わせている。2023年の大会では韓国を破り、今大会は台湾に3-0の完封勝ち。プロ野球リーグを持つ国に一泡吹かせてきた。一方のオーストラリアに目を向けると、北半球の冬季に行われる国内リーグ「ABL」があるものの選手はセミプロが大半。野球に専念できる環境をどう生むかが次の課題だ。
「できるところなら、どこでもいいから野球を続けたいんです。でも今の力だと、米国へ行くのは現実的ではないように思って……」
こう口にする26歳のホールには昨秋、大チャンスが舞い込んだ。代表での強打に目をつけた韓国プロ野球の斗山ベアーズから、宮崎で行う秋季キャンプで入団テストを受けないかという誘いがあったのだ。
韓国プロ野球では今年から「アジア枠」制度が導入され、対象には豪州の選手も含まれる。ホールはこの候補となったが、合格を勝ち取ることはできなかった。ただ事態はここから意外な展開を見せる。年明けになって、ホールのインスタグラムにダイレクトメッセージで連絡してきたのは、今年誕生した2軍専門球団「蔚山ホエールズ」だった。代理人を通して交渉し入団が決定。WBCが終われば韓国へ渡る。
ホールは2023年のWBCで日本の高橋宏斗投手(中日)から本塁打。同年秋のアジアプロ野球チャンピオンシップでは、韓国の160キロ右腕ムン・ドンジュからも本塁打を放った。日韓の若手速球派を打ち砕いた実績は、オーストラリア球界では出色だ。今回のWBCでも2本塁打。8日の日本戦では9回、大勢投手(巨人)から右翼席へソロを叩き込んだ。両国の野球の違いをどう見ているのだろうか。
「日本の方が上だし、似ているとは思いますけど、韓国のリーグは本当にレベルが高いですよ。日本ほどではないにせよ、良い選手がたくさんいます。もっと年齢を重ねたら、僕よりも若い選手がスカウトされるようになる。だからこのチャンスに全てをかけるつもりです」。プロ野球選手になれる機会はそう多くない。
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