日韓の“2軍球団”渡り歩く24歳 ソフトバンク戦力外から1年…「かなりショック」乗り越え異国でチャンス
「THE ANSWER」では、5日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開する。今季から、韓国プロ野球KBOリーグではアジアとオーストラリアの選手を対象とした「アジア枠」制度が運用される。全10球団がこの制度を使って新外国人を獲得し、うち7人は日本人だ。そしてこの枠での1軍昇格を目指し、韓国に誕生した“2軍球団”に移籍する選手もいる。昨季、日本の2軍に参加するオイシックスで投げた小林珠維(じゅい)投手だ。日韓の2軍球団を渡り歩くという数奇な運命の裏に、どんな決断があったのか。

連載「ベースボールの現在地」前オイシックス小林珠維、韓国プロ移籍の裏側
「THE ANSWER」では、5日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に合わせて参加各国の野球を紹介する連載「ベースボールの現在地」を展開する。今季から、韓国プロ野球KBOリーグではアジアとオーストラリアの選手を対象とした「アジア枠」制度が運用される。全10球団がこの制度を使って新外国人を獲得し、うち7人は日本人だ。そしてこの枠での1軍昇格を目指し、韓国に誕生した“2軍球団”に移籍する選手もいる。昨季、日本の2軍に参加するオイシックスで投げた小林珠維(じゅい)投手だ。日韓の2軍球団を渡り歩くという数奇な運命の裏に、どんな決断があったのか。
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小林は北海道の東海大札幌高から2020年にドラフト4位でソフトバンク入り。打者と投手の双方でプレーする機会があったものの、1軍経験のないまま育成への降格を経て、2024年オフに戦力外となった。オイシックス入りしNPB復帰を目指したが、当初から海外挑戦も頭にあった。昨季イースタン・リーグで残した成績は26試合で1勝9敗、防御率4.35。数字こそ苦戦したが、150キロを超える直球を投げ続けられる能力は韓国のスカウトに高く評価され、アジア枠の候補として名前が挙がっていた。
ただ蓋を開けてみれば、韓国行きが決まった日本人7人のうち5人はNPB球団を戦力外となった直後の選手たちだった。元巨人の戸田懐生投手や元DeNAの京山将弥投手らの名が並び、導入初年度の選手選択は実績やネームバリューが重視される傾向となった。枠が日々埋まっていくニュースを見た小林の感情も揺れた。
「かなりショックでしたね。うわっ、NPBの選手になったかと……。韓国プロ野球に魅力も感じて、行けるんじゃないかと思ってやってきたので。そういうお話もありましたし」
だが小林は、ここで諦めなかった。自ら韓国球界に強い代理人とコンタクトを取る中で、韓国の2軍リーグに新球団「蔚山ホエールズ」が参入することを知る。アピールが実り、入団テストに参加できることになった。1月13日から2日間行われたトライアウトでは、酷寒の屋外で150キロに迫る直球を投げ込んだ。首脳陣の評価は高く、15日には合格発表。2月初頭には創団式典に参加し、正式契約を経て中旬からは済州(チェジュ)島でのキャンプへ。制度を走らせながら改善していく韓国らしいスピード感で物事が進んだ。
「テストもあると考えて、早めに仕上げたので。これでダメならもう、他の選手を獲ってもらって結構と、それくらいのつもりでやったのが良かったんでしょうね」
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