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記者席から見えた大谷翔平の敬意 試合開始前に覚えた違和感…数cmの“ズレ”に感じたこだわり

野球日本代表「侍ジャパン」は28日、バンテリンドームで中日と強化試合を戦った。大谷翔平(ドジャース)は試合には出場しなかったが、フリー打撃では豪快な柵越えを連発。試合前のメンバー紹介でも大歓声を浴びた。チームメートと三塁線上に整列する中、バックネット裏の記者席からは数センチの“ズレ”が目についた。そこには大谷のグラウンドに対する敬意が込められているように感じた。

試合前、声援に応える大谷翔平【写真:小林靖】
試合前、声援に応える大谷翔平【写真:小林靖】

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 野球日本代表「侍ジャパン」は28日、バンテリンドームで中日と強化試合を戦った。大谷翔平(ドジャース)は試合には出場しなかったが、フリー打撃では豪快な柵越えを連発。試合前のメンバー紹介でも大歓声を浴びた。チームメートと三塁線上に整列する中、バックネット裏の記者席からは数センチの“ズレ”が目についた。そこには大谷のグラウンドに対する敬意が込められているように感じた。

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 試合前の選手紹介。ひと際大きな歓声で出迎えられた大谷は、待ち構えた中日のマスコット・ドアラのハイタッチをスルーするお茶目さを見せた。その後、山本、源田の間に整列。かかとを揃え、左手で右手首を握る行儀のいい立ち姿で、全選手が揃うのを待った。しかし、バックネット裏の記者席から観察すると、他の選手が作る列よりも数センチほど前に出ているように見えた。

 足元に目をやると、そこには三塁線の白線が。多くの選手がライン上に立っている中、大谷はラインを踏まないように意図的に列からズレているように感じられた。国歌斉唱前にわずかに立ち位置を変える時も、わざわざ下を向いて白線を踏まないように確認しているように映った。

 フェアとファウルの境目となる白線は、野球をする上でなくてはならない大事なもの。マナーとして教えられたり、ゲン担ぎとして実行したり……攻守交代時にラインを踏まないように意識する選手は少なくない。ただ、選手紹介時は「ここに並んでください」と指定されたのか、ライン上に立つ選手がほとんどだった。そんな中でも頑なに白線を踏まないところに、こだわりが垣間見えた。

 米大リーグの試合でも、ベンチ前の芝生に書かれたスポンサー企業のロゴを踏まないように歩く姿が中継で映り、話題を呼んだこともあった。君が代が流れる間も、かかとをピタッとつけた「気をつけ」の姿勢を崩さず、真っ直ぐに日の丸を見ていた大谷。その背中には敬意が溢れていた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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