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日本人好みの競技、カーリングが「強豪国」になるには 変わる代表選考…男子と混合も強化急務

カーリング強豪国になるには男子と混合ダブルスの強化が急務

 世界選手権の結果をみれば、日本の立ち位置が分かる。16年にロコ・ソラーレが過去最高の2位となったが、その後は低迷。中部電力が4位になった19年以降は、準決勝に進めていない。22年北京大会も今大会も世界選手権で五輪出場権を得られず世界最終予選を経ての滑り込み出場。まだまだ「強豪国」ではない。

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 五輪連続出場を続けている女子に対し、男子や混合ダブルスの強化も課題。3チーム出場は、アイスの状態など情報を共有するためにも重要になる。孤軍奮闘でメダルを手にしているのは日本ぐらい。「強豪国」になるために、男子と混合ダブルスの強化は急務だ。

 日本カーリング協会は昨年10月、2050年までの「長期ビジョン」を発表。「世界のカーリング界のリーダーを目指す」として、具体的に「すべての種目で常に国際大会の表彰台」を掲げている。この目標を前提にして、早々と30年フランス・アルプス五輪の代表選考基準も発表。より国際競技力を重視した選考になる。

 29年9月末までに日本代表候補決定戦を行うことは今回と変わらないが、出場チームを選考する対象が直近2年から4年に拡大される。今年度から4年間の日本選手権優勝チームと世界選手権出場チームに出場権が与えられるとともに世界チームランキング(WTR)の最上位チームも条件付きながら出場権を得る。

 世界選手権代表の選考方法も変更。これまでは日本選手権優勝チームが出場していたが、今後はWTRを加味した「チームパフォーマンス」によって選考される。国内での強さだけでなく、国際競技力を重視した選考方法。長期に渡って世界を舞台に経験を積み、各チームが切磋琢磨していくことを期待しての変更になる。

 タイムを争う競技などと違い、対戦競技であるカーリングの代表選考は難しい。チームのスタイルも違えば、海外のチームとの相性もある。「国内では強いが世界で弱い」チームもあれば、逆に「世界で強い」チームもある。世界選手権や五輪で安定的に上位を占めるために「世界で勝てる」チームを選ぶということだ。

 認知度は高く人気はあるとはいえ、カーリングは「マイナー」な競技。日本協会登録競技者数は約2400人で、人気が高騰してもほとんど変わらない。昨年の日本選手権は横浜で行われて大成功。今年も6月に横浜で行われる。「見るスポーツ」としては成長しているが、やる環境は決して整っているとはいえない。

「強化」と「普及」は車の両輪といわれる。本当に日本が強くなるためには、強化とともに普及も重要になる。「強豪国」を目指すのなら、底辺である競技人口を増やすことも急務だ。施設面など難しい問題はあるが、少しずつでも進むしかない。せっかく、これだけの人気があるのだから。(荻島弘一)

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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